コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ただいま、なんて言っても
おかえりなんて言葉は帰ってこない。
今日はとことん最悪な日だったな。
そうぽつりと呟いた。
散らかったままの部屋。
少し空いた窓から入る風が
いつもよりも冷たく感じた。
なつ
いつもクラスの中心にいて
いつも明るくて、
面白くて、
何でもできる彼のことが
ずっとずっと
羨ましかった。
『あいつのことを何も知らないで』
なんて言う言葉が
俺の頭によぎった。
いつも通りの朝。
靴の中に画鋲を入れられていること
そんなのもいつも通りだ。
教室前の廊下。
いつもは静かな教室から
蚊の鳴くような声が聞こえてきた。
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
俺はその言葉を聞いた瞬間
鳥肌が立った。
あいつからそんな言葉が出てくるなんて
そして
小学生の頃の俺と
全く同じこと思ってたなんて
小学生の頃
mob
なつ
mob
なつ
んなわけねぇだろ、
俺もう全部疲れたよ。
みんなの前で明るくすんのも
元気で居続けるのも
全部疲れたよ。
みんな
俺が好きなんじゃなくて
明るい、元気っていう言葉が好きなだけ
もう限界なんだよ
早く、
今すぐに楽になりたい。
そんな言葉の雨が
俺の心の中で降っていた。