フリーク
フェイ
フェイ
フリーク
フェイ
フリーク
俺はフリーク。中学一年生。
ある学園のサッカー部に所属しているが…
部員は俺一人と体育の先生フェイさんだけ。
フェイさんは過去にあの伝説の円堂守のいる時代にタイムリープしたと自慢していた。
「saru」という人と戦って世界を救ったとも言っていた。
その話を聞いた時はしっくり来なかったけど、彼の実力はすごい。本物だ。
フェイ
フリーク
俺の目標はホーリーロードに出場して、日本一になること。
大好きなサッカーで。俺のサッカーで。
お前なら絶対なれるって。
あの伝説をまた生み出せるって。
いいましたよね?
フェイさん。
先生
フリーク
放課後になると俺は決まって一番に教室を飛び出してサッカー部へ向かう。
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
フリーク
フリーク
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
フリーク
クラスメイト
フリーク
そのとき、
街の方で爆発音が聞こえた。
フリーク
クラスメイト
フリーク
上空に飛ぶ何台もの戦闘機。「それ」を理解するのにそう時間はかからなかった。
俺はクラスメイトの手を引っ張って学校の地下室へ逃げた。
隠れている間に何回も聞こえてくる。
悲鳴
クラクションの音
爆発音
フェイさんは?
彼女の両親は?
先生は?みんなは?大人は?子供は?みんなどこ?どこにいるの?
しばらくして落ち着いたあと、軍人姿の子供たちが俺たちを地下室から見つけて引っ張り出した。
彼ら彼女らは皆子供。
軍人姿は皆子供。
訓練する子供の近くで資料をまとめているのが賢そうな大人。
俺たちはお国を守るために生まれてきたの?
フェイは?
ベータは?
ガンマは?
俺らの知っている大人たちは今何をやっているんだ。
俺達を置いて何をやっているんだ。
それを知った時、俺は叫んだ。
サッカーなんてクソ喰らえだ。
シグマ
フリーク
フリーク
フリーク
フリーク
シグマ
フリーク
シグマ
シグマ
フリーク
シグマ
フリーク
フリーク
フリーク
続く。