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151 - 総司編第31話  愛や鞭じゃない、八つ当たり?

2024年07月30日

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中の人

うわぁ

中の人

眠いぃ

仲成

なら寝ろよ

中の人

やだね!

仲成

はあ?

中の人

ま、始めるかー

沖田総司

………

僕は心を落ち着かせていた

まだ土方さんの平手打ちが頬に残ってる

市村辰之助

し、失礼しまぁす…

市村辰之助

………

静かな部屋に辰之助くんが入ってきた

雰囲気を感じたのか、小さめの声にしてくれた

市村辰之助

……沖田さん、何故土方さんが強く当たったか、分かります?

口を開いたと思えば、良く分からないことを聞いてきた

僕が答える前に、辰之助くんは答えた

市村辰之助

……実は、オレのせいなんです

沖田総司

……

沖田総司

え?

僕は耳を疑った

何故土方さんの当たりが強いのが関係あるのか

市村辰之助

市村辰之助

オレ、見ちゃったんですよ

市村辰之助

土方さんの、本性を……

沖田総司

え……

土方さんの本性が分かった?

確かに、土方さんは少し分かりづらいところはある

でも、全て本心のはずだ

あの平手打ちだって、愛の鞭のようなものだ

市村辰之助

……

市村辰之助

土方さん、本心がバレたくなかったらしく

市村辰之助

土方さんを呼びに行ったら……

市村辰之助

………

辰之助くんは言うのを止めてしまった

沖田総司

え、ちょ、教えてよ

市村辰之助

……流石に、言えないんです

沖田総司

な、何でっ!

沖田総司

土方さんと僕は今まで一緒にいた仲なのに!?

市村辰之助

………

辰之助くんは一息二息吐いてから

市村辰之助

……今まで一緒にいたから、です

沖田総司

え…

沖田総司

一緒にいたから……?

僕は意味が分からなかった

一緒にいたから言う仲だと思っていた

でも違う

市村辰之助

沖田さんや近藤さんに迷惑をかけたくないみたいなんです

市村辰之助

大切な仲間だから

沖田総司

……何さ、それ…

沖田総司

こんな僕だって、大切な仲間に頼ってるのに……

市村辰之助

認識の違い、ですかね

市村辰之助

今まで隠し通していたみたいなんですけど…

市村辰之助

まあ、オレにバレて…

市村辰之助

そこから、まあ、大説教を食らっちゃって…

沖田総司

……

沖田総司

辰之助くん、とばっちり食らってるだけじゃん

市村辰之助

いや、そんなわけ無いですよ!

市村辰之助

オレにも非はありましたし!

市村辰之助

寧ろ、沖田さんに八つ当たりしますし…

沖田総司

う、うーん……

沖田総司

でも、土方さんは愛のある人だから

沖田総司

そこまで強くはなかったよ

沖田総司

……厳しいっちゃ厳しいけど

市村辰之助

そ、それなら良かったです…

辰之助くんは杞憂なところがあるなと思う

ま、そこがいいところ何だけど

沖田総司

でも、本性がバレたくないって…

沖田総司

僕、土方さんの性格知ってると思ってたんだけど…

市村辰之助

思わせ振りをさせるのが上手いですよね

市村辰之助

……

市村辰之助

でも、予想通りでした

沖田総司

え、それってどういう…

市村辰之助

言葉通りの意味です!

市村辰之助

土方さんの性格、予想通りでした!

沖田総司

???

沖田総司

たまには近藤さんのところに行かないとなぁ

次の日、僕は近藤さんの部屋に向かった

昨日と今日はたまたま咳が落ち着いてる日だった

……そんな日が減るんだろうけど

僕は土方さんの部屋を通った

その時だ

???

──だからな?

???

って、話聞いてんのか?

土方歳三

煩い、何で私に構う

沖田総司

あれ、土方さんの声?

と、知らない人の声

青年ぐらいの声だ

でも、そんな子いないような…

いたとしても、もう少し高い

沖田総司

………盗み聞きは良くないけど

沖田総司

す、少しなら…

たまたま聞いていた内容

それは衝撃的なことだった

???

そうやって●●してさぁ

???

辛くなんないわけ?

???

自分の首を絞めてるようなもんだろ

土方歳三

煩い

土方歳三

こうしないと落ち着かないんだ

土方歳三

この話を誰かが聞いていたらどうする?

???

それはそれでいいだろ

???

お前の本性、本心を分かってくれるんだ

???

何も辛くはないだろ

土方歳三

………

土方歳三

耳貸せ……

沖田総司

………

途中聞き取れなかった

ってか、最初の方だ

沖田総司

………

沖田総司

さ、流石に離れた方がいいかな…?

もし土方さんにバレたら大変なことになる

僕は部屋から離れ、近藤さんのところへ向かうのだった

斎藤一

……

永倉新八

あ、一じゃん

永倉新八

珍しいね、一人でいるの

斎藤一

……いつもは平助がいたからな

永倉新八

……それもそっか

斎藤一

お前、感情少なくなったか?

永倉新八

えっ?

斎藤一

平助が死んでから、元気がないぞ

永倉新八

……

永倉新八

そんなことないよ!

永倉新八

確かに、友達が死んで悲しいけど

永倉新八

立ち直らないとね!

斎藤一

………そうか

斎藤一

……立ち直れねぇ自分は、武士として

斎藤一

いや、男として失格だな

永倉新八

……

永倉新八

立ち直れないのは仕方ないけどね

斎藤一

斎藤一

たまにはいいこと、言うじゃねぇか

中の人

詳しく書くと土方さんの謎分かっちゃうからね

中の人

あえて書かなかったよ

仲成

えぇ…

中の人

ま、あえて言わないけど

中の人

青年の声の子ねぇ…

仲成

黙れ

中の人

えぇ?誰とは言ってないじゃーん

中の人

まあ、少し生意気な──

仲成

口に山葵詰め込むぞ

中の人

こっわ

中の人

ま、今回はここで閉めるといたしますかー!

中の人

またいつかー!

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