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目が覚めたとき、 まだ私は彼に包まれていた。
しかし、他の2人が起きたため さすがに見られるとまずいと思い 静かに離れた。
その後、家に帰ってきたが まだ心臓がドキドキしているようだった。
ひかり
その時気づいた。
友達は友達であり 性別を意識してこなかった私が りょうたのことは 男として見ているということに。
私は高校までバスケ部に所属していた。
自分のことは 全て自分でやることを学んだ。
先輩が荷物を持っていたり なにかをしていたら すすんで代わった。
他の男子部活と同じように 力仕事もこなした。
だから レディーファーストなどのように 女として扱われたことがなかった。
重い荷物を持ってくれたり 車道側を歩いてくれたりする 彼の行動ひとつひとつに 今までにない感情を覚えた。
彼にとって きっと当たり前なのであろう その行動が 私には嬉しかった。