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航side
浦田航
姪っ子の舞姫が人を殺したらしい。 一歩一歩、足を踏み出す度に鞄の中に入った 刃物達が擦れて鈍い音を立てる。
浦田航
電話越しに聞いた彼女の声は何処か 怯えているようにも思えた。 今日は寒いし雪も降るらしいから、着いたら 彼女にココアでも淹れてあげようか。
浦田航
たった一人の可愛い姪っ子が きっと凍えて待っているところだろう。
ピーンポーン♪
浦田航
望月舞姫
人が一人ギリギリ通れるくらいの ドアの隙間から見えた舞姫の綺麗な服は、 赤く濁った血液で汚れていた。
浦田航
望月舞姫
浦田航
浦田航
望月舞姫
浦田航
浦田航
望月舞姫
浦田航
浦田航
望月舞姫
赤く暗く。ずっと濁っていた 舞姫の瞳は元の色である赤が混じった桃色を 取り戻して、キラキラと輝き始めた。
浦田航
望月舞姫
浦田航
恐る恐る舞姫の反応を伺う。昔、一度だけ 彼女の誕生日にキャンディーポットと テディベアをプレゼントした事がある。その時は……
《これは美味しくないものだから……》 《テディベアは、有難く頂くね。》
浦田航
幼き彼女は、キャンディーポットを ゴミ箱の中へと放り投げた。 唯一受け取ってもらえた水色のテディベアは 数年後、再度彼女に会いに行った時には もう既にそれは無くなっていた。
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
浦田航
浦田航
望月舞姫
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
浦田航
ダイニングテーブルに頬杖を付いて 舞姫は淑やかに微笑んだ。 あれ、コイツ前までこんな顔する奴だったか?
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
浦田航
浦田航
望月舞姫
浦田航
俺は話の路線を戻す為に、 足元に転がっていた死体をゲシゲシと蹴る。 俺?靴とか脱いでないけど…なんで?
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
望月舞姫
浦田航
望月舞姫
その後は、明け方まで舞姫と 死体の解体をして過ごした。疲れて 寝てしまった彼女を抱き上げる。
浦田航
望月舞姫
浦田航
未だすやすやと眠る彼女を 比較的血が付いていないリビングの ソファーへと移動させる。
浦田航
もしこの事が警察にバレたらって? はは、大丈夫だよ。その時は命に変えてでも 大事な姪っ子を守ってみせるから。