桃赤
地雷さんはここで!
やんでれ?
おかしい
20分前に
黄
すぐ帰るから、ね
と、言って出ていった彼氏が
いまだに帰ってこない
赤
ちょっと行ってみるか…
スマホを持って
家を出た
ガチャ
赤
っ、ふ…
扉を開けた瞬間
襲ってくる
熱気と虫の声
こんな真夜中だ
そう遠くには行ってないだろう
赤
…いた
向かい合っている彼氏と
黒いパーカーの男
黄
~~~~!
なにかを話している
黄
っ…!?
息をのんだ彼
その視線の先には
きらりと光る刃物を持った男
赤
…はっ、
状況を理解した時には
もう遅かった
黄
っ…!
男は彼から刃物を抜き
彼の体からは鮮血がふきだす
赤
るぅちゃっ、!
だめだ間に合わない
男はうつぶせになった彼の体の
足を引っ張り
地面には紅い線がついていく
赤
へ、ぁ…
???
?
???
だ~れ
やばい
気づかれた
???
あれ?
ころちゃに…
???
りいぬじゃん!
赤
へ…?
この声…
赤
さとちゃ、
桃
なにしてんの?
赤
い、ま…るぅちゃ、
桃
あ?あぁ、るぅと
赤
なんで、
桃
なんで?俺のりいぬに手出すからだよ笑
桃
あ、スマホ
そう言ってスマホを取られる
赤
わっ、
桃
ころん…?
桃
なんで?
赤
ころちゃ、に…んくっ?!
頬を片手で挟まれる
桃
他の男の名前出すなよ
赤
ひっぁ…
桃
りいぬはね、俺のものなんだよ…?
赤
え、やっ…
彼の手の中で鳴る俺のスマホ
桃
うるっさいなぁ
バキッ
赤
ひっ…
いとも簡単に割られる俺のスマホ
桃
ね?ずっと俺と一緒にいよう?
口にハンカチが当てられる
視界が掠れ彼がぼやける
赤
…ふ、ぁ………
目が覚めた時
なぜか彼が恋しくて
赤
さとちゃっ、ねぇっさとちゃ、
ずっと名前を呼んでいた
桃
おっ、起きた?
赤
さとちゃっ、!
桃
ん~、どうしたの
赤
やだっ、ねぇっ寂しかった
桃
ん~、そっかそっか
赤
む…さとちゃ、俺のこと好き?
桃
うん、好きだよ大好き愛してる
赤
ふへっ、俺もっ
赤
大好きだよ、さとちゃん愛してる
桃
ん~もうっかわいいな~
赤
えへ…笑
でも、なんか忘れてるような…
桃
りいぬ?
赤
へっ?どうしたの
桃
りいぬこそ、俺以外のこと考えてたでしょ
赤
ん~、わかんない
赤
なんか忘れちゃった
桃
……そっか、
忘れていることはどうでもいい
そんなことより、もっと君に溺れたい
end
没
狂依存っていいよね←
ぶくま一言