ラインハルト (司書)
レア〜?
ラインハルト (司書)
いる〜?
ギウゥ……
ラインハルト (司書)
……?!レア?
赤ずきんの傭兵
……
ラインハルト (司書)
……少しあっちの木で休もうか
赤ずきんの傭兵
ええ……
ラインハルト (司書)
……何があったの?
赤ずきんの傭兵
…
ラインハルト (司書)
……レア…
赤ずきんの傭兵
…………っ…
赤ずきんの傭兵
私たちが…戦い続ける意味は…なんだろう
ラインハルト (司書)
……終わらせたいから…じゃ、ないの?
赤ずきんの傭兵
…人であった時は……そうだった…
赤ずきんの傭兵
でも今は……私も…アイツも…死ねない…
赤ずきんの傭兵
終わりが……ない…。
ラインハルト (司書)
……そうだね
赤ずきんの傭兵
悪夢を見る……あの日の
赤ずきんの傭兵
私はあの日から変われていない……
赤ずきんの傭兵
昔も…今も……
赤ずきんの傭兵
何も……守れていない……
静かに零れた涙は
ただ彼女の不安を助長させるだけだった。
赤ずきんの傭兵
死ねないことが……怖い…
赤ずきんの傭兵
失うのが怖い……
赤ずきんの傭兵
……でも…
赤ずきんの傭兵
今誰かそばにいないと…私で…いれない……
失うことを何よりも知り恐怖する彼女にとって
死ねないことはただの苦痛でしか無かった
「人」を、パートナーとした彼女にとって
ラインハルト (司書)
大丈夫だよ……
ラインハルト (司書)
必ず……同じ道を辿ると約束する
ただの「人」である僕が
不安と恐怖に食べられた彼女を救う狩人に
なれるだろうか
ラインハルト (司書)
(君が「不死」の呪いを抱くなら)
ラインハルト (司書)
(僕もまた、同じ道をたどるよ)