NEW国際学園！！

翌日

入学から二日目だが、私にはすでに地獄がそこで待っていた

なんでかって？なぜなら…

そう、ケヴィン先生による初めての「英語の授業」が始まるからだ

私は英語が大の苦手だ

これから始まる地獄を想像し、私の教科書を持つ手が震えていた

すると、韓国の少年、シヒョンが心配そうに覗き込む

悠人がケラケラ笑いながらそう言う

すると、ミンハオが腕を組みながら冷静に言う

そして、とうとう授業が始まってしまう

ケヴィン先生がテンションMAXで授業を進める

初っ端から当てられた私は、震えながら教科書を持って立つ

私が震えていると、隣にいるミンハオがこっそりとノートを見せた

…これが唯一の助け舟だ

私は意を決して読み始めた

ザラが手を叩き、シヒョンも親指を立て、ガブリエルはなぜか「オーレ！！」と言っている

ケヴィン先生も満面の笑み

私は座り込みたい気持ちを抑えて、席へ戻った

だが、安心したのも束の間

ケヴィン先生は黒板に貼られてあるカードを指差す

カードには有名な英単語が書いてあるが、私からしたらまるで呪文のようだ

どうやら 美緒・悠人・ミンハオチーム VS シヒョン・ザラ・ランチーム で戦うようだ

ケヴィン先生が英語で言う

ミンハオがすぐにカードを手に取る

しかし…

聞き馴染みのない単語で私と悠人は戸惑うばかりだ

私達が焦っている隙に…

ザラが元気よくカードをゲットした

ザラとランが喜びながら、ぴょんぴょん跳ねる

私は座り込み、頭を抱えた

そして単語クイズも終了し、次に待ち構えていたのは…

私が喚いている間に、もうすでにしりとりは始まっていた

遂に私の番が来てしまった

単語が思いつかず、私は完全にフリーズしてしまった

しかも、本当はOから始まる単語を言わないといけないのに、私は勘違いしてUから始まる単語を必死に考えていた

クラス中も沈黙する

私の顔は、茹蛸のように真っ赤になった

そして、結局私達のチームはしりとりで負けてしまった

悠人と私は喚いていたが、ミンハオは淡々と話し始め、悠人は勢いで乗り切り、最後に私の番が来てしまった

私は机に突っ伏した

シヒョンが笑いながら私の背中を叩いた

こうして、A組の地獄の英語の授業は幕を閉じた