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数年後。
春千夜は梵天の一員となり、夜の街を支配する側に立っていた。
だか、どんなに金を手にしても、女と遊んでも、心は満たされなかった。
rindou.
ran.
haruchiyo.
部屋に戻り、机に並べられた香水瓶を睨む。
何十本も試した。
ブランドも値段も関係なく。
だけど、全部違う
haruchiyo.
おまえの残した紙に何度も目を通した。
前、中、後——トップ、ミドル、ラスト
書かれた通りに重ねても、違ぇんだ。
…お前の体温がないと完成しねぇ。
夜のベランダでタバコを吸いながら、街の風に耳を澄ませた。
haruchiyo.
haruchiyo.
haruchiyo.
haruchiyo.