ある日、イスラエルは1番会いたくない国に出会ってしまった。
パレスチナ
パレスチナは、穏やかな声で言った。
夜の路地、人気のない一角。イスラエルの肩に手を伸ばしたその瞬間——
イスラエル
イスラエルは思わず身を引いた。
胸がドクドクと騒いで、呼吸が浅くなる。
イスラエル
イスラエルの不安は当たった。アメリカはずっと影から2人のやり取りを見ていた。
“何か”に気づいたパレスチナが顔を上げたとき、通路の奥から、アメリカが歩いてきた。
笑っていた。だけど、その笑顔は死ぬほど冷たかった。
アメリカ
パレスチナ
アメリカ
パレスチナ
アメリカ
パレスチナの顔から、血の気が引いた。
イスラエルはただ、黙ってアメリカの方を見つめていた。
震えていた。怖くて、でも、それ以上に——
期待していた。
アメリカ
アメリカはパレスチナの方に一歩踏み出した。
アメリカ
どんどん近づいてくる。その一歩一歩が、地面を割るような重さだった。
アメリカ
パレスチナ
アメリカ
次の瞬間には、パレスチナの襟を掴んで壁に叩きつけていた。
パレスチナ
アメリカ
パレスチナ
アメリカ
パレスチナを壁から引き剥がして突き飛ばし、アメリカはゆっくりとイスラエルの前に立った。
アメリカ
イスラエル
イスラエルの答えは、静かだった。
そして、その目はどこか嬉しそうで、熱っぽかった。
イスラエル
アメリカ
そのまま抱きしめられて、イスラエルは安堵したように力を抜いた。
イスラエル
アメリカ
イスラエル
その言葉を聞いたアメリカは、初めて優しく微笑んだ。
パレスチナはその光景を、黙って見ていた。その想いが報われることは、一生なかった。
コメント
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三角関係…? ねぇもう尊いタヒぬ(泣)