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僕は大森元貴。
今、大好きな恋人と同棲してるんだ。
恋人の名前は若井。
とっても、とっても”優しい”
大森
あ、今？今はね
傷の手当をしてるんだ。
僕のせいで若井を怒らしちゃって。
悪いことを叱ってくれる若井は”優しい”
大森
大森
ガチャ
玄関から扉の開く音がした。
若井だ、若井が帰ってきた！
嬉しいはずなのに、身体が震える
なんで、なんで震えてるの？
ガチャ
リビングの扉が開いた。
若井
大森
若井
大森
若井
大森
若井
大森
若井
若井
『 使えねぇな。 』
大森
若井
若井
大森
ゴンッ
その瞬間、鈍い音が鳴った。
あれ、若井がボヤけて見えない
目の前が真っ暗になった。
若井
若井
薄らと若井の声が聴こえる。
僕のこと、心配してくれてる。
やっぱり若井は”優しい”なぁ。
︎︎
あーる
あーる
あーる
