蘭
.......
開始1シーン目で
主人公が死ぬ物語でも始めようか
蘭
((トンッ
蘭
((ドボン
まぁそんな事は
どうでもいいのだ
蘭
.......パチッ
私は海に飛び込んだ
はずだったのだが
蘭
なんで生きてるんだ.....
辺りを見渡せば
1面薄暗い畳の部屋
蘭
(ここに自〇出来そうな道具はない)
私は死を求めて下の階へ向かった
蘭
((ガチャッ
蘭
どこ、ここ.......
蘭
(図書室か.......?)
蘭
((カタン
蘭
.......
机に置いてあるナイフ
蘭
ナイフ.......
そう口にすると共に、吸い寄せられるようにナイフを首に当てた
蘭
ザシュッ
蘭
.......もっと深くいないとだめか
少し首にくい込んだ刃を
さらに押そうとした
???
おいッ!!!!
???
やめろッ!!!!
その時だった
蘭
.......
ナイフを持ったままの両手を抑え込まれ
強い眼差しを向けられた
蘭
.......(これ、床ドンってやつ?)
???
お前.......
???
こんな事するな!!!
???
死んだらどうするんだ?!
蘭
(いやそれを狙ってたんだが)
???
自分から命を断つような事はするな!
蘭
(他殺だったら良いのかよ)
???
.......
???
理由を聞くつもりは無い
蘭
.......
???
.......俺は鶴蝶だ
鶴蝶
好きに呼べばいい
蘭
(聞いてねぇよ.......)
鶴蝶
首から血が出てる
鶴蝶
手当てするから着いて来い
蘭
(手当てなんかしたら治るじゃん.....)
まぁ、また切ればいいや
なんて、彼の背中を追いながら、 心の奥で呟いた