乱歩
敦
ガチャッ
任務先から僕と敦が戻ると 皆僕のことを丸い目で見てくる
乱歩
国木田
乱歩
まあそれは恐らく、 僕が敦を乗せて帰ってきたからだろう
任務を終えた後、僕が敦に帰ろうと 声をかけようと思った瞬間。
敦がふらっと僕にもたれかかってきた。
そんな敦の体は信じれない程に 熱く、息も荒かった
と、いうことで僕が敦を担いで 探偵社まで来た
1時間後
乱歩
敦
敦
乱歩
乱歩
この時、物凄い苛立ちを覚えた
『すいません』の一言に
与謝野
与謝野
敦
社長室
『すいません』
なんで謝るの?心配してやっただけ。
熱があるのに謝って。
莫迦じゃないのか
任務から帰り、社長室に入ろうとすると 人の気配がした。
ガチャッ
戸を開け、部屋に入る
そこには机の下に体育座りをしている 乱歩がいた
社長
乱歩
社長
任務中に敦が倒れ、高熱だということは 国木田に聞いた。
その敦を乱歩が運んできたという事も。
乱歩
社長
乱歩
乱歩
乱歩
感情が荒ぶる乱歩を 何も言わず見つめる
乱歩
乱歩
乱歩
泣きそうな震える声に少し驚く。
乱歩は物事を見抜く事について ずば抜けているが、 人間の感性の事になると 赤子のように無力になる。
社長
乱歩
社長
暫く沈黙が続いた。
乱歩の中でも、葛藤しているのだろう
乱歩
乱歩
社長
一件落着だ。と、安心する。
2日後
乱歩
敦
乱歩
乱歩
敦
乱歩
乱歩さんの手に乗っているのは 駄菓子だった。
敦
乱歩
敦
乱歩
敦
乱歩
拙い、図星をつかれた。
孤児院でのこともあって、 若干拒食症なのだ。
ただ流石に鏡花ちゃんの料理を 食べない訳にはいかず、 出されたものは食べていた。
昼や鏡花ちゃんの出張の日は 特に何も食べていない。
敦
乱歩
敦
口に入れた瞬間、甘い香りに包まれる。
それが嫌になる程、気持ち悪い。
敦
敦
乱歩
乱歩さんが真剣な表情で見つめてくる
乱歩
敦
乱歩
乱歩さんは全てお見通しだな、と思いつつお礼を云い、仕事に戻る。
コメント
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好きの塊です