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ジョゼウィラ2

第1話 - ジョゼウィラ2

2021年10月18日

#第5人格

#第五人格

#連載

かしえら

ウィラ

ふぅ…、今日のゲームはこれで終わりみたいね…(溜息をつき歩きながら)

ウィラ

流石に深夜までゲームをさせられるとは思っていなかったわ…

ウィラ

最近のハンターも徐々に手強くなっているし…

ウィラ

少し戦法を変えた方がいいかしら…って

ウィラ

あ…

ウィラ

…こんな所に鏡なんてあったのかしら？(鏡に近づき)

ウィラ

……(鏡に映っている自分の姿を見つめ)

ウィラ

………本当に、

ウィラ

私は姉さんに似てるわね…

ウィラ

姉さんが…傍にいてくれてる気がする…

ウィラ

この世で唯一私を心から愛してくれた姉さん……、そして

ウィラ

唯一秘密を理解している人間として…

ウィラ

でもそんな姉さんを奪ったのは…

ウィラ

クロエ、貴方なの…

ウィラ

……

ウィラ

ウィラ、ごめんなさい……それでも私は

ウィラ

会いたい…、姉さんに会いたい…

ウィラ

また一緒に、あの花畑へ連れて行って…(足をふらつかせながら鏡に手を伸ばし)

ウィラ

…！あっ…(地面に足を滑らせ)

ジョゼフ

っと、危ないな…大丈夫かい？(膝をつきウィラの体を抱え込み)

ウィラ

……！えっ、写真家…！？

ウィラ

ど、どうしてここに…？

ジョゼフ

ん？少し歩いていたんだよ…って、それより

ジョゼフ

どうしてこんな場所にいるんだい？

ジョゼフ

ここは元別館だから使われていないはずだよ？

ウィラ

えっ…そうなの？私、いつの間にか道を間違えたみたいね…

ウィラ

あ、えっともう大丈夫だから降ろしてくれないかしら…？//

ウィラ

少し恥ずかしいわ…//(目を逸らし)

ジョゼフ

えっ？あ、あぁ…(ウィラを降ろし)

ジョゼフ

大丈夫かい？何だか顔色が悪そうだが…

ウィラ

え、えぇ…大丈夫よ

ウィラ

助けてくれてありがとう…意外と優しいのね…

ジョゼフ

意外とって…失礼だな…、まぁそんな事より…

ジョゼフ

ここはあまり近づかない方がいい

ジョゼフ

長居していると飲み込まれるよ…？

ウィラ

えっと…どういう意味なの？

ジョゼフ

どういう意味って…難しいな…

ジョゼフ

…何だか懐かしい匂いがする？とか私はそう感じている

ウィラ

懐かしい匂い…

ウィラ

でも私はこんな場所知らないわ…

ウィラ

はぁ…きっと疲れているのね

ジョゼフ

ふふ、随分お疲れのようだね？

ジョゼフ

また抱っこして部屋まで送ろうか？ﾆﾔﾆﾔ

ウィラ

その抱っこって言い方やめなさいよ…(ムスッと不満げに)

ウィラ

…でも、そうね

ウィラ

じゃあ玄関まで少し歩きながら話しましょう？

ジョゼフ

ん、いいよ(歩きながら)

ウィラ

ありがとう…、そう言えば

ウィラ

さっき懐かしい匂いがするって言ってたけど…

ウィラ

貴方はこんな場所に何か思入れがあるのかしら？

ジョゼフ

いや…私もこの場所は詳しくない

ジョゼフ

…が、

ジョゼフ

何故だか昔の記憶が蘇ってくる…

ジョゼフ

しかもそれが妙に心地良いんだ…

ウィラ

それは不思議ね…昔に何かあったの？

ジョゼフ

すまないけどそれは言えない

ウィラ

あら、何故？

ジョゼフ

君にも隠し事が一つや二つあるだろう？

ウィラ

まぁ……ここの住人に隠し事がない人なんて居ないわよね

ジョゼフ

ふっ、そうだな…

ジョゼフ

…よし、君たちの館に着いたよ

ウィラ

あら、もう着いたのかしら？

ウィラ

お話に付き合ってくれてありがとう

ウィラ

結局私を襲わなかったのねｸｽｸｽ

ジョゼフ

今はゲームの時ではないからね

ジョゼフ

流石に荘園のルールは守らないとここでは過ごしていけないよ(苦笑)

ウィラ

もし、ゲーム中だったらどうするのかしら？

ジョゼフ

…さぁ、考えなくても分かるんじゃないかな？

ウィラ

ふふ、そうね。変な質問をしてごめんなさい

ジョゼフ

じゃあもう遅いから気を付けて帰りなよ？(小さく手を振りその場を去り)

ウィラ

えぇ、貴方もね(少し口角を上げ)

ウィラ

……

ウィラ

……(あら？)

ウィラ

(あの人自分達の館に帰ってないじゃない…)

ウィラ

(どうして……？)

ウィラ

…！？(な、何、あれ……)

ウィラ

(白い影…？が中庭から覗いている？って誰かに似ているわね…)

ウィラ

(白い影が写真家を見つめているのかしら…)

ウィラ

…いえ、そんな事ないわ。私ったら本当に疲れているのね

ウィラ

さて、早く部屋に帰りましょうか

ウィラ

(明日もまた″ウィラ″として何気なく過ごさなくちゃね…)

部屋に帰りウィラは持っていた香水を使い眠りについた

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かしえら

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