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夏菜
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悠葉くんの帰りがいつもより遅い。 なんなら水曜日は部活がないから、いつもよりはやく帰ってくるはずなのに。
海羅
海羅だってそんなに馬鹿じゃない。 だから、さっきの考えはどちらかというと願望に近かった。
海羅
お腹が空いたため、お湯を沸かす。 カップ麺を食べるためだ。
海羅
いつも悠葉くんが話し相手だから、家が静かで寂しく感じる。
ピンポーン
海羅
そう思い、すぐにドアを開ける。 そこには——
悠葉
びしょ濡れの悠葉くんがいた。
海羅
悠葉
雨の音なんて聞こえなかったけど、悠葉くんがそういうならきっと自分が気づかなかっただけだろう、と信じ込んだ。
海羅
自分の「好き」の意味が変わってから一緒に風呂に入るのは避けていた。 でも今日は、なんだか違かった。
悠葉
断られてしまった。 悠葉くんも思春期なのだろう。 自分の裸が見られるのが恥ずかしいのか。 勝手にそう納得し、頷く。
海羅
悠葉
いつもの悠葉くんだ。
海羅
海羅
悠葉くんは笑いながら風呂場に行く。 今日は何かあったわけじゃなさそうだし、なんで遅くなったのか訊くのはやめた。
悠葉くんが浴室に入ってから10分ほど経つ頃、悠葉くんの着替えがないことに気づく。
海羅
「あれ」とは、悠葉くんの誕プレ用に買ったパジャマのことだ。 本当は誕生日に渡す予定だったが、しょうがない。
浴室のドアを開ける。
海羅
悠葉くんは体中が赤かった。 一瞬何か分からなかったが、すぐに気づいた。 ………痣だ。
海羅
悠葉
驚いた。 悠葉くんからこんなに大きい声が出るとは思わなかった。
悠葉
海羅
悠葉
悠葉くんはこれ以上深掘りされたくなさそうだった。
海羅
これ以上詰めても意味がなさそうだったから、一旦話すのをやめた。
海羅
悠葉くんは普通に全裸で話してた。 本人がよくても俺がよくない。
悠葉
海羅
なんだか小っ恥ずかしくて誕プレとは言えなかった。 ていうか、悠葉くんの誕生日はもうちょい先だ。
悠葉
適当に笑う。さっきまで大きな声を出していたのに、こんな平然としてるのがなんだか怪しい。
海羅
悠葉
カップ麺の事なんてもう頭になかった。
服を脱ぎながら、考える。
海羅
俺は明日、悠葉くんをつけてみることにした。