TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

平野記念病院 小児科病棟

打ち合わせ室

星奈side

紫耀

好き…

星奈

えっ

星奈

!?

あ…えっと…

どういう状況…

キ…ス…

だよね…

紫耀

好き…好き…

そう言いながら、自分の白衣で私を逃さないように抱きしめる平野くん。

逃げないよ…私は…

でも、どうして…

平野くんは今…

真由と付き合ってるんじゃないの…?

でも…ごめんなさい…

今だけ…このまま…

ガチャ

優太

どぉーも!遅れました岸優太でぇーす!

ガタッ…

優太

え?何してんの?

星奈

あ、優くん!い、今、観葉植物見てたの!

紫耀

そ、そうです!紹介してました!

間一髪で離れたけど…

バレバレ…

でも、優くんなら…

優太

あ~!此処の観葉植物マジ珍しいんだよ!

優太

これ!見て!葉っぱピーンってなってるでしょ!?

そう、彼は向かうところ敵なしの天然です。

彼に隠し事は、絶対にバレません。

紫耀

岸さん…そろそろ本題の方を…

優太

あ!そだね!

優太

星奈、今回は受けてくれてありがとう!

星奈

いえいえ!こちらこそ、ご依頼ありがとうございます!

紫耀

平野記念病院からは、私、平野と岸が担当致します。

星奈

STAR's研究所からは、私、常磐と阿部が担当致します、よろしくお願いします。

紫耀

よろしくお願いします。

全員が仕事モードに入った。

紫耀

今回の望遠鏡の貸し出しは何個までが上限ですか?

星奈

はい、そちらの体験の参加者のお子さんは何人いらっしゃいますか?

優太

んー、30人くらいです!

星奈

では、5人1組で、6台の貸し出しはどうですか?

星奈

グループ活動にすることで、団結力が高くなりますし

星奈

万が一、発作が起きたとき、気付くこともできるかと…

紫耀

そうですね…では、6台貸し出しでお願い致します。

星奈

当日の医師の派遣は何人程でしょう…?

という感じで話は順調に進んでいった。

平野記念病院 小児科病棟

星奈side

外はもう暗い…

星奈

良かったー、細かいことまで決めることができたー

星奈

阿部さんに報告して帰ろう〜

阿部さんのLINEを開き、今日の出来事を伝えた。

星奈

これで…よし…

スマホをしまおうとすると…

ブブッ…

誰かから電話が掛かって来た

星奈

あ…

電話に出た

星奈side

真由

星奈!元気にしてた?

最悪…真由からだ。

星奈

まぁ…

真由

あのね星奈、今からうちに来ない?

真由

一緒に飲もー!

嫌です。

とも言える訳がない

あんた嫌いだし

なんかもう仲直りしたみたいな話し方やめてよ。

星奈

ごめん…ちょっと用事が…

真由

あ、神誘ってもいいよー?

真由

紫耀の病院いるんでしょ?紫耀と一緒に来てよ!

え?

なんで私が病院にいること知ってるの…

それにまず…

なんで教えても無いのに携帯番号知ってるの…?

社会人になったから機種変したから

私の携帯番号は知らないはず…

星奈

なんで知って…

真由

ふふっ…

電話しているだけなのに

近くで見られている気がしてゾッとした。

真由

じゃあ、神誘って来てねー。

星奈

ちょ…ちょっと待って

ブチッ…

星奈

なんなの…

平野記念病院 小児科病棟

星奈

なんなの…もう…

怖くてその場に座り込んだ

星奈

勇太…

震える手で勇太に電話を掛ける

星奈

でない…

???「何してんの…?」

星奈

え…?あ…

星奈

平野くん…

紫耀

体調悪いの?

星奈

あ…違う…

聞きたいことがあった

なんで真由と付き合ったのか

私の何がいけなかったのか

なんであの時…

星奈

キス…

紫耀

え!?

星奈

あ…!?

声に出してしまった。

紫耀

えっと…

星奈

ご…ごめん!なんでもない!

逃げようとしたら…

紫耀

ま…待って!

ガシっと腕を掴まれた

星奈

うわっ…!?

倒れるっ…!!

紫耀

危ない…な!

と、平野くんが抱きしめる形で受け止めてくれた

星奈

あ…ありがとう…

紫耀

う…うん。

聞きたい…

星奈

あ…あの…!

星奈

平野くん…真由と付き合ってるんだよね…?

紫耀

………………

紫耀

うん…。

星奈

じゃあなんであの時…

紫耀

忘れて!

星奈

え…

紫耀

ごめん…忘れて欲しい。

紫耀

真由から聞いたよ、今から俺と真由のとこ向かうつもりだったんでしょ。

紫耀

真由には俺から言っておくから。

紫耀

じゃあ…。

平野くんは去っていった。

星奈

……………………

星奈

っ…泣

できないよ…

ずっと好きで

忘れなきゃいけないって思っても

忘れられなくて

そんな人に

好きって呟かれて

キスされて

優しく抱きしめてくれて

星奈

忘れられる訳ないでしょ…泣

星奈

平野くんの…ばかっ…泣

星奈side

星奈

はい…

電話が掛かって来たから取った。

勇太

もしもし!ごめん、仕事で取れなかった!

勇太

どうしたの…?

勇太の声だ…

星奈

ゆ…

星奈

勇太…泣

泣きたくないのに

私…なんで…

勇太

落ち着いて星奈、今どこ?

星奈

平野くんの…病院…

勇太

わかった、すぐ行く。

勇太の車の中

星奈side

勇太

何があったの…

私は今日のことを全て話した。

勇太

…………………

星奈

……泣

勇太

星奈

勇太が沈黙を破った。

星奈

な…に…?泣

勇太

俺にしなよ。

勇太

俺なら絶対そんなことさせない。

勇太

あの時星奈酔ってたから、もう一度言う。

勇太

俺は星奈が好きだ。

勇太

俺と、結婚を前提に付き合って欲しい。

星奈

…………………

私…どうなのかな

このまま、平野くんを追いかける…?

それは叶うとは限らない

もういい年…

諦めることも必要なのかな…

でも、諦めるために勇太と付き合うなんて…

勇太

俺は利用されたっていい。

勇太が私の心を読んだかのように私にそう言った。

勇太

どうする…?

私…決めた…。

星奈

勇太…

星奈

私…

私の思いを勇太に伝えた。

その後

私と勇太は

車の中で熱いキスをし

車は勇太の家へ向かった。

Love Forever〜君に出会えてよかった〜(完結済連載)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

202

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚