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豚野郎転生

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豚野郎転生

1 - 豚野郎2度死ぬ

♥

8

2022年10月17日

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こんにちは

無名

ここはどこ?

ここは天国

お前を今からとある世界に送る

無名

は?

どんな人間になりたい?

無名

どんな人間って……

無名

私は私だ

記憶を無くしているようだ

ならば何でもいいな?

醜い豚野郎として誕生させてやる

天が割れ光が差した……

次の瞬間、ひとりの放浪人がこの世界に誕生した

豚野郎

ここはどこだ?

豚野郎

一面に広がる砂漠……

豚野郎

ん?

豚野郎

誰かやってくるぞ

とことこ歩いてきたのは黒いマントをまとった一人の男……

行商人A

おっほ!見つけたぞ!

行商人A

おい!豚野郎!こっち来やがれ!

豚野郎

なんだ?あいつ

と言いながら、無名は彼に近づく

豚野郎

何ですか?

行商人A

おっほ?

行商人A

お前どうして人語を喋れる?

豚野郎

え?

豚野郎

当たり前でしょ?

行商人A

まあいい……
言葉を喋れようが獣には違いない

豚野郎

獣じゃねえよ
俺は人だ

行商人A

何を言いやがる……
醜い顔の人間などこの世に存在しねえんだよ

豚野郎

醜いだと?

行商人A

自分の顔を見た事ないのか?

行商人A

ほれ、鏡を貸してやる

借りた鏡で無名は自分の顔を見る

衝撃の稲妻が走った

豚野郎

なん……だと?

豚野郎

俺はこんなにブサイクだったのか

行商人A

とにかくお前は連行するぜ

行商人A

そして貴族に売り捌く

行商人A

1000デラにはなるだろう

そして行商人は無名を殴る

無名の意識はそこで飛んだ

行商人A

起きろ!

豚野郎

ん?

目を覚ますとそこは大広間だった

行商人A

面を上げろ!

豚野郎

う……苦しい

縦に長い窓から太陽光が差し込んでくる

貴族ベロニウス

こいつは何だ?

行商人A

獣です。観賞用の。

行商人A

一匹欲しいと言っていたので

貴族ベロニウス

ふざけるな!

行商人A

え?

貴族ベロニウス

ここまで醜い獣はもはや獣とは言えないぞ!

貴族ベロニウス

悪魔だ!この世に存在してはなりない!

行商人A

しかし……

貴族ベロニウス

今すぐ殺せ!

貴族ベロニウス

今すぐだ

行商人A

分かりました……

そして行商人は腰に携えていた棍棒を振りかぶる

豚野郎

やめろ……

しかし行商人に情けはない

100回殴った結果無名は絶命した

どうだった?

豚野郎

何なんだ……あの世界は

面白いだろう?

2回目も行くか?

豚野郎

ああ……あの行商人を殺してやる

相当憎んでるな

豚野郎

当たり前だろ……

豚野郎

私を獣と言いやがった

次はどんな人間になる?

豚野郎

そうだな……

豚野郎

次は身一つで誰だって殺せるほどの強靭な肉体にしてくれ

分かった、容姿は?

豚野郎

どうでもいいさ

豚野郎

それより早くあの世界に戻してくれ

ああ

そして天が割れる

行商人A

おっほ!見つけたぞ

行商人A

おい、豚野郎!こっち来やがれ

豚野郎

あの野郎……

豚野郎は拳を握りしめる

爪が食い込んで手のひらから血が出るほどに強く……

豚野郎

殺す……殺す……

行商人A

ん?

豚野郎の顔は狂気に満ち溢れていた

行商人は思わず後ずさる

行商人A

何だてめえ……

豚野郎

何だ、じゃねえよ

豚野郎

お前俺を売り捌こうとしてやがるな?

豚野郎

値段は1000デラで……

行商人A

いや、別にそんな事……
言ってねえよ

豚野郎

いや、お前は確実に売ろうとしている

豚野郎

その根性が気に入らねぇ

豚野郎は右腕をぶんぶん回す

そして行商人の顔面を思い切り殴りつける

行商人A

うわぁぁぁぁぁぁ

行商人の体は宙を舞った

豚野郎

ははは

豚野郎

ざまあみやがれ

豚野郎

さてと

豚野郎は行商人が引いていた荷車の中身を覗く

豚野郎

食料があるな

豚野郎

時計や宝飾品もある……

豚野郎は時計を見る

豚野郎

午前11時半か……

豚野郎

もうすぐ正午だな

豚野郎

ていうか復讐はもう果たしちまった

豚野郎

何しようかな

豚野郎が呆けていると……

そこに別の行商人が荷車を引いてやってきた

その行商人は砂漠に倒れている行商人の元に近寄る

行商人B

おい!

行商人B

てめえ何しやがる!

豚野郎

え?

行商人B

俺の弟を殺したな!

豚野郎

こいつの事か?

豚野郎はさっき殴った行商人を指差す

豚野郎

こいつ死んでるのか?

行商人B

脈がねえ!呼吸もしてねえ!

行商人B

お前が殺したんだろ!

そして行商人Bは荷車からライフル銃を取り出した

行商人B

お前も殺してやる

豚野郎

待て!

豚野郎

その男が俺を売り捌こうとしたから……殺しただけだ

行商人B

うるせぇ!

行商人B

お前みたいな獣、売られて当然だ!

行商人B

人間に逆らうなよ

豚野郎

おいおい

豚野郎は行商人Bに飛びつく

豚野郎

銃口を俺に向けるな!

しかし行商人Bの方が早かった

銃弾は豚野郎の体を貫く

豚野郎

ぐ……

豚野郎の腹が破裂し、血が飛び散る

豚野郎

この野郎

行商人Bの顔は軽蔑に満ちていた

そして再び豚野郎は死んだ

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