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めっちゃ一虎くんかわええです!
千冬
一虎
数週間が経った
羽宮君はあれから一度も此処に来てはいない
だけど、
モブ母
千冬
千冬
モブ母
モブ母
羽宮君が来なくなってから、俺の病院にも患者さんが来るようになっていた
一日に最低でも1人、多くて5人くらいの患者さんが訪ねてきてくれる
千冬
彼が軽々しくここのことを話すとは、到底思えなかった
千冬
千冬
羽宮君が来てくれないのは正直気掛かりだ
だが、自分は腐っても精神科医の端くれ
1人の患者さんに固執するのは絶対に駄目だと分かっていた
千冬
絶対に、有り得ない
千冬
俺が羽宮君に抱いている感情は好意じゃない
これは断言しなくてはならない事だ
そう自分に言い聞かせる日々が、段々と積もっていっていた
千冬
からころ、と入口の鈴が鳴る
千冬
場地
一虎
千冬
千冬
場地
千冬
一虎
千冬
千冬
一虎
場地
千冬
千冬
一虎
千冬
一虎
一虎
場地
千冬
千冬
一虎
場地
一虎
千冬
千冬
一虎
久し振りに会った羽宮君は、前よりも少しだけ顔色が優れないように見えた
元々血色のいい方では無いようだけど、それにしても青白さが目立つ
場地君の元気は相変わらずだが、羽宮君を心配する色が濃くなっている気がする
千冬
千冬
千冬
一虎
場地
場地
千冬
1人、首を傾げる
場地君に催促され、羽宮君は漸く鞄の中からあるものを取り出した
千冬
千冬
一虎
一虎
千冬
場地
場地
千冬
千冬
俯いた羽宮君からは表情は伺えないけれども、行為自体が嬉しくて気にならなかった
場地
場地
一虎
千冬
丁寧なラッピングを一つ一つ解き、中を顕にしていく
入っていたのは、愛らしい黒猫が刺繍されたハンカチだった
千冬
千冬
場地
千冬
一虎
千冬
千冬
にっこりと笑うと、羽宮君の口角も少しだが上がる
その様子がどうしようもなく可愛くて、2人揃って頭を撫でてしまった
千冬
千冬
場地
場地
一虎
羽宮君の頬が少しだけ蒸気する
整った顔に差した紅はよく似合っていて、思わず目を奪われてしまうほどだ
千冬
千冬
羽宮君が、びくりとした
場地
場地
千冬
場地
ぱちりと瞬く瞳の奥に、確かな怯えが滲んだ気がして
その微かさに息が詰まった
一虎
一虎
場地
千冬
ソレは、大丈夫なんかじゃない
言い聞かせているだけなのだ
貼り付けた笑みが、蹲った震えるアイツの背中と重なる
一虎
一虎
一虎
千冬
一虎
千冬
千冬
もう二度と繰り返さない
後悔はしたくない、そう決めた
一虎
場地
一虎
場地
場地
一虎
場地
場地
一虎
千冬
千冬
場地
千冬
千冬
場地君との説得は意味を持ったようで
苦しそうにではあるがうなづいてくれた
千冬
この少年を俺が救ってみせるのだ
to be continued……