knmc
まだ信じられない気持ちもある。僕に恋人ができて、それがあんなに素敵な人で…。 それでもたしかに、交換したLINEの見慣れないアカウントは僕のリストの一番上に表示されていた。
僕はベッドに身体を投げ出していた。それなりに遅い時間の帰宅だったから、すぐに夕飯を食べて、いつもより急ぎ目にお風呂も済ませて、自室に戻ってきた。
「よろしくおねがいします」のスタンプが往復しただけのトーク画面を開いて悩み、時間切れでスマホの画面が真っ暗になる、を何回も繰り返す。
knmc
こんなんだったら家に着いたとき、帰宅しましたって送っとけばよかった。 それを送るには時間が経ちすぎてる。
そうしているうちに、ピロン、と通知音が鳴った。
kid
メッセージを見ただけでニヤけてしまうのが自分でもわかった。
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kid
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knmc
ちょっと驚いたけど、嫌なわけない。
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kid
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通話
00:00
kid
knmc
kid
心臓のあたりがトクン、と鳴る。
knmc
kid
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kid
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kid
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kid
knmc
やばい。胸のあたりがキュってなる。恥ずかしくて何も言えない。
kid
knmc
晴くんはひとしきりからかうような口調でふざけたあと、真面目な口調で切り出した。
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knmc
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knmc
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通話
10:25
通話終了の画面をひらいたまま、枕元にスマホを投げる。 ベッドにダイブして枕に顔をうずめた。
knmc
声に出して名前を呼んだ。待ち合わせ場所に立っていた姿が、喫茶店で向かい合って笑ってた笑顔が、オッケーだよって言った時のありがとうの声と表情が、さっき聞いたばかりの「好きだよ」の声が、頭の中をぐるぐるして、増えて溢れてとまらなくなるんじゃないかみたいな気持ちになる。
knmc
今夜は眠れそうにない。
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