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ーーーー数時間後ーーーー

麗日 お茶子

ウチら、そろそろ帰ろかぁ

芦戸 三奈

そだね!

芦戸 三奈

ごめん〜緑谷、鈴ちゃん!

芦戸 三奈

またね!

痛無 鈴

お茶子ちゃん、三奈ちゃん!

痛無 鈴

ありがとう、またね!

時間を共にし、関係を深めることができ

女性の先輩とは、 名前で呼び合えるようになった

切島 鋭児郎

ファットガム!俺らも戻りますか!

豊満 太志郎

せやな!

豊満 太志郎

良い息抜き出来たわ〜、ありがとう!

緑谷 出久

こちらこそ!ありがとうございました!

切島 鋭児郎

じゃ、またな!

痛無 鈴

ファットガム、切島さん!

痛無 鈴

また!!

手をヒラヒラと振る2人に

こちらも振り返す

上鳴 電気

轟〜、俺らも帰ろっか〜!

轟 焦凍

帰る場所、違うぞ

上鳴 電気

ねぇ!?

上鳴 電気

一緒にバイバイしよって言ってんの!

上鳴 電気

1人は寂しいでしょ!

轟 焦凍

…そうか

上鳴 電気

んじゃ!そゆことで!

上鳴 電気

楽しかったよ、鈴ちゃん

上鳴 電気

また会おうね!

轟 焦凍

またな、緑谷も

緑谷 出久

うん!

痛無 鈴

はい!

痛無 鈴

私も、楽しかったです

痛無 鈴

上鳴さん、轟さん!また…!

右手を高く突き上げこちらを向き、

ニコニコしたまま 出口に向かう上鳴さん

ペコっと軽くお辞儀をして 振り返らない轟さん

鷹見 啓悟

俺も、常闇くんに仕事任せちゃってるから

鷹見 啓悟

そろそろ帰らないとね〜

緑谷 出久

ホークス!

緑谷 出久

久しぶりにお会いできて、良かったです!

痛無 鈴

私も…!

鷹見 啓悟

何だい君たち、可愛か!

鷹見 啓悟

また、仕事か何かで会えるのを楽しみにしてるよ

痛無 鈴

その時は、ぜひ!

緑谷 出久

よろしくお願いします!

鷹見 啓悟

はいはい、じゃあね〜!

大きく赤い羽根を広げると

彼は空へと消えていった

緑谷 出久

よし、皆帰ったかな

“皆”とは、彼の事は除くのか?

来た時とは裏腹に 堂々と椅子に腰掛ける彼を見る

痛無 鈴

…?

痛無 鈴

爆豪さんは…

緑谷 出久

話があって、残ってもらってるよ

緑谷 出久

鈴さんも、ちょっといい?

痛無 鈴

はい、分かりました

勤務についての話なのか

それともヴィランについての話なのか

痛無 鈴

(何だろう)

大した話では無いだろうと

軽い足取りで彼について行った

緑谷 出久

話を、始めようか

爆豪 勝己

痛無 鈴

はい

痛無 鈴

(ここは…)

痛無 鈴

(いつもなら、デクさんしか使わない部屋)

緑谷 出久

復帰したてで、鈴さんには凄く申し訳ないんだけど

痛無 鈴

痛無 鈴

…はい

先程までの安堵はどこへいったのか

重い空気を感じる

緑谷 出久

今日で、僕の事務所

緑谷 出久

辞めて貰って…いいかな

痛無 鈴

え?

辞める…?

ほんの数秒の間に、何度も

聞き間違いであれ、嘘であれと思った

緑谷 出久

ごめん

真剣な表情をして話す彼に

どう嘘がつけようか

痛無 鈴

私…が、

痛無 鈴

使えないから、ですか

雄英高校を卒業してから

デクさんの背中を見て育った自分

“適役だと思って、君を呼んだんだ”

信頼も得ていると、思っていた

悔しさや悲しさで、身体が震える

緑谷 出久

緑谷 出久

違うよ

痛無 鈴

緑谷 出久

謝るなら、僕の方だ

痛無 鈴

…え?

緑谷 出久

咼くんが居なくなって

緑谷 出久

代わりに護衛を務めてくれる人を、事務所で探したんだ

痛無 鈴

緑谷 出久

見つからなくて、

緑谷 出久

僕と一緒に動いて貰う事も考えた

緑谷 出久

でも、

緑谷 出久

そうすると、君に無茶を強いる事になってしまう

緑谷 出久

僕は、君すらも失いたくない

痛無 鈴

デクさん…

緑谷 出久

だから

緑谷 出久

僕の事務所を辞めて、かっちゃんの事務所に務いて欲しいんだ

痛無 鈴

痛無 鈴

え!?

痛無 鈴

異動、って事ですか…!?

緑谷 出久

そういうこと!

緑谷 出久

かっちゃんにはベストジーニストが居るから

緑谷 出久

僕の事務所より、手厚く指導してくれると思うよ!

緑谷 出久

そして第一に、

爆豪 勝己

俺ァデクより早ェ

緑谷 出久

緑谷 出久

ってこと!

緑谷 出久

僕より早くカバー出来るだろうし、指示も上手い

緑谷 出久

唯一、僕が安心して君を送り出せる場所だよ

痛無 鈴

なるほど…!

痛無 鈴

でも、良いんですか、?

痛無 鈴

爆豪さんの手間、増えませんか?

爆豪 勝己

俺が出来ねェ事なんざ、1つもねェわ

緑谷 出久

かっちゃんは、僕の憧れの人でもあるんだ

爆豪 勝己

無視すンなや

緑谷 出久

頭も良いし、戦い方のセンスも良い!

緑谷 出久

きっと勉強にもなると思うし!

緑谷 出久

僕も間近で、かっちゃんの戦い方を研究したい!

爆豪 勝己

クソキメェな

緑谷 出久

緑谷 出久

ベストジーニストにも許可を貰ったんだ

緑谷 出久

急だし、無理な話でごめんね

緑谷 出久

どうかな…?

痛無 鈴

痛無 鈴

私は、デクさんを見てヒーローの在り方を学びました

痛無 鈴

私の原点は、デクさんです

痛無 鈴

なのでとても、

痛無 鈴

寂しいです

痛無 鈴

でも、

痛無 鈴

良ければ、お願いします!

痛無 鈴

私、まだヒーローやりたいです!

痛無 鈴

デクさんのような、市民に安心を与えられるヒーローになりたい!

痛無 鈴

だから…!

爆豪 勝己

決まりだな

緑谷 出久

うん…!

緑谷 出久

僕も寂しいけど

緑谷 出久

また会って話せること、約束するよ!

痛無 鈴

はいっ!

緑谷 出久

君は、もっともっと素敵なヒーローになれる

緑谷 出久

緑谷 出久

…それじゃ、鈴さん

痛無 鈴

はい、

緑谷 出久

今まで…ありがとう…!

痛無 鈴

痛無 鈴

ありがとう…ございました…っ

痛無 鈴

デクさん…っ

差し出された彼の手を 強く、強く握る

視界が滲んでいる

何となく、見えた彼の手は

傷だらけで、優しかった

デクさんの事務所に別れを告げた

爆豪さんと帰路を歩く

爆豪 勝己

痛無 鈴

痛無 鈴

爆豪さん

爆豪 勝己

ア?

痛無 鈴

私、幸せです

爆豪 勝己

爆豪 勝己

そォかよ

痛無 鈴

デクさん、最後まで優しかったです

爆豪 勝己

痛無 鈴

爆豪さんも

痛無 鈴

後輩には優しくしてくださいね!

爆豪 勝己

爆豪 勝己

俺ァ元から優しいわ!!

痛無 鈴

えへへっ

また明日、と言葉を交わし

幸せな一日は、幕を閉じた

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