やっとの事で辿り着いた校舎は真っ暗で少し寒気がした
シーンと静まりかえる教室で耳を研ぎ澄ますと外の風音が耳に入った
月明かりに照らされた私の机には自前のカバンが置いてあった
それを勢いよく腕に引っ掛けて校舎の門へと走った
次に私が目を覚ましたのは翌日の朝だった
水色と白を基調とした部屋
私はミニマリストだと思っていたけど違うらしい
いつもの同じ時間に起きて準備を済ませた
朝はパン派なので口に小さなクリームパンを詰め込んで勢いよく家を飛び出した
早めに教室について自席に腰掛けた
やっぱり夜とはまた違うな、そんなことを考えているうちにどんどん他生徒が入ってきた
水季 月愛
橙奈 笑利
橙奈 笑利
るなは私を見つけて挨拶をしてきたが昨日の事もあるので少し話ずらかった
るなと一緒にいる翠先輩も原因のひとつだ
水季 月愛
そう彼に告げてるなは私の元へと駆け寄ってきた
水季 月愛
うきうきと話するなを恨めなくて話を合わせた
水季 月愛
次々と出てくるるなの自慢話。
私にとったらそれは苦でしかなかった
彼女は実は悪い子では無いのだ。悪意ひとつない心優しい少女。私とは違う
そもそも私が翠先輩が好きだったと 言わなかったのが悪い。
そんなの分かって居ても涙が溢れた
水季 月愛
水季 月愛
橙奈 笑利
橙奈 笑利
誤魔化して笑って私はこれが得意。
私はいつも自分より他人を気遣う そうして私を殺す
クラス一通りまとまった頃にクラスの陰キャが言った
紫輝 萌歩
クラス全員が彼に視線を投げた
陰キャのような見た目をしている彼だが結構クラスのまとめ役だ。
紫輝 萌歩
その内容は呆れる程狂っていた
思わずは?意味わからん、と声が出てしまった
紫輝 萌歩
なにを勘違いしたのか彼は私がシェアハウスできると解釈した
橙奈 笑利
紫輝 萌歩
どんどん彼のペースで話が進んで取り替えしがつかないことになってしまった。
水季 月愛
水季 月愛
橙奈 笑利
最悪だ
今更ながら思う。 何も言わなければ良かった
♡50 NEXT……
コメント
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えとさん正直になれー!! 一旦1000押しといた