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王子様の裏の顔
2話
「わぁ!ありがとうお姉ちゃん!」
お姉ちゃんにお化粧の仕方教えて貰えるなんてうれしい!
お姉ちゃん、すっごく上手なんだよね!
お姉ちゃんのことはほんとに尊敬するよ。
「まずは私がここあにメイクするから、それ見てて」
「うん!わかった!」
メイクをしながら
「で、ここあ、好きな子とは今どういう状況なのよ」
「んーと、私の好きな人は、運動ができて、頭も良くて、王子様みたいなの!すごくモテるんだ!」
「あら、そうなのね。それなら、敵はいっぱいねぇ。」
「そうなんだよ!どうしよー。」
しばらく私が考えてると、お姉ちゃんが急に
「あ!」
って言うから、びっくりしちゃう
「な、なに!?」
「ここあ!あんた、明日から6時半に起きなさい?私がメイクしてあげるから!」
へ?
「わ、私が学校に?メイクしていくの?」
ひぇー。そんなことしたら、みんな引くでしょ。こんなブスがメイクしても無駄なのにって。
「うん、そうよ!」
「や、やだよぉ!私メイクしても無駄だもん!ぶすはぶすなの!」
「あのねぇ、自分に自信持ちな!ね!分かった?6時半に起きるのよ!」
「は、はーい。」
やっぱりお姉ちゃんには逆らえない
次の日
私はしっかり6時半に起きた。
「ふぁ。眠いなぁ。」
「ガチャ。入るわよー」
ノックくらいしろ!って言いたいけど、今日は許してあげる。
「はーい。」
「よーし。久しぶりに人にメイクできるぅ!」
なんて無邪気に笑ってるお姉ちゃんが可愛い。
見とれちゃう。
「何見てんのよ、きもい」
前言撤回。やっぱりひどい。
「さ、はじめるわよぉ!」
「うん!よろしくね!」
「可愛い妹にメイクする日がくるなんてっ。お姉ちゃん感動。気合い入っちゃうわ!
なんて、言ってる。なんだかんだ言って、優しいんだよね
「よしっ!はじめるよ」
それから30分が経って、
「よしっ!出来たわよ!」
鏡を渡された
「え、なんか全然違うね!お姉ちゃん!ありがとう!」
「いいってことよ!それより、恋愛を、頑張りなさい!」
「う、うん!がんばる!」
あぁ、こんなに優しいお姉ちゃんの妹でよかったな!
そして、にこにこしながら学校へ向かった
そしたら、いつもより視線を感じる。
私、やっぱりへんかなぁ。
なーんて思ってたら後ろから大きな声で
「ここあちゃーん!」
って。この声は、れいんくんだな!
「おはようれいんくん」
そう言って微笑むと
れいんくんの顔が真っ赤。お熱あるのかな?
「れいんくん?大丈夫?お熱でもあるの?」
「い、いや、これは、ちがくて、」
やべぇ、可愛すぎる。なんて言ってる声は周りがうるさくて私に聞こえるはずがない
「おっはよー、ここあ!」
「あ、あいりちゃん!おはよう!みてみて!今日お姉ちゃんにメイクしてもらった!」
どう?って聞くとあいりちゃんがすごい勢いで
「はぁ!?可愛すぎる!やばい!これはここあファン増えるな」
なんて言ってる。私にファンなんているわけないでしょ。あいりちゃんったら。呆れるよ。
「この顔は、はやともずっきゅんだな」
「だね。」
「え?は、はやとくん?」
好きって自覚したせいか、顔が真っ赤になる。
「え、ここあちゃん、もしかしてはやとのこと…」
「え、え!?そそそそ、そんなことないよ!?」
「ははっ!ここあちゃん分かりやす!残念だなぁ。ここあちゃんのこと狙ってたのに」
いてっ!ってれいんくんが言ってるから見たら
あいりちゃんに叩かれていた
「ばか、ここあは私のもんだわ!誰にも渡さん!ね?ここあ!」
「う、うん!あいりちゃんだーいすき」
はぁ。可愛い子だわ。って言ってる。可愛くないけど今はそんなのどうでもいいや!
「あ、はやとだ。おーい!こっちこっち」
ってれいんくんが呼んでる、
はやと。っていう名前に反応して顔がほんのり赤くなる。
「あ、おはよ。ここあちゃん?なんで下向いてるの?」
ってはやとくんが喋りかけてくる
「な、なんでもない!」
って上を向いたら
「え、」
ってはやとくんが言った
えって。私そんなにぶさいくかなぁ。好きな人に顔見た瞬間、え。なんて言われたら。ちょっとショックだなぁ
「なに。やばい。ここあちゃん。かわいすぎ。」
へ?思いもよらないはやとくんの言葉に、思わずマヌケな声が出る
「か、かわいい?ほんと?」
「うん。ほんと。ちょっと、屋上行こ?話したい」
「は、話ならここでもいいんじゃない?」
「だーめ。二人がいいの」
だ、だーめって。可愛すぎる。
「わ、わかった!行こっか」
屋上に着いたら
「ねぇ。どうしたの急に。」
「え?えっとぉ。」
やばい。どうしよう。はやとくんに大人っぽく見られたくてメイクしました。なんて言えないよぉ。
「なに?」
「あ、あいりちゃんにちょっとでも近づきたくて!めいくした!」
「はぁ。そんなこと?可愛すぎるから、メイクしてこないで。僕襲っちゃいそうだから」
へ?
「おそおそ、襲っちゃう!?わ、私を!?あ、でもはやとくんならいいかなぁ。へへ」
あ、しまった。口に出してた。
「…え?今なんて。僕ならいい?」
「え、えとー。それは…」
「あのさ。勘違いしちゃうからやめて。」
か、勘違い?
「勘違いって?」
「だーかーら、ここあちゃんが僕のこと好きって思っちゃうから。やめてね。」
「でも、その通りだから」
「え?ここあちゃん、僕のこと好きなの?」
え、私声に出してたぁぁ!?
「え、え、えと!好き!」
「うそでしょ。僕も好きなの。付き合ってくれない?」
え、私今夢見てるのかな
ほっぺをつねってみた
「い、いひゃい(いたい)ゆ、夢じゃない!?」
「ははっ。夢じゃないよ?ここあちゃん。僕と付き合って」
「は、はい!」
うそぉ。はやとくんと付き合えた。嬉しすぎて心臓がパンクしそう
それから私達はラブラブな時間を過ごして。いつの間にか1時間目は終わっていて
先生には怒られ
あいりちゃん達には質問攻めにあったのは言うまでもない
「はぁ。まさかそんなにあっさり付き合っちゃうなんてね。」
「え?あいりちゃん?もしかして知ってたの…」
「は?そんなのはやとのこと見てりゃわかるわよ。ずっとここあのこと見てるし。」
え、うそぉ。嬉しすぎる。
「えへへ」
「あ、そういえば。1か月前くらいから私とれいんも付き合ってる」
「へぇ!そうなんだ!…って、え!?!?」
あ、あいりちゃん、そんなこと一言も言ってくれなかった。
「先に言ってよぉ。」
「ふふ。ごめんね?許して?」
はぁ。可愛い。許す。
「はぁ。しょうがないね。許す!」
「あのさ。お前らなぁ。俺らのこと忘れてね!?」
あ、そうだった。れいんくんとはやとくんも一緒に下校してるんだった
「あ、ごめん忘れてた!」
「ははっ。ひどいなぁ、2人とも。」
私達はそれから他愛もない会話をしながら帰った
3話へ続く。
ごめんなさい。今回はちょっと短かったですかね!?
3話は頑張ります。
1日1話、投稿したいと思います!
では、また3話でお会いしましょう