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不意に 耳に飛び込んできた こさめの名前に 、心臓が跳ねた 。
声がした方へと 目線を向けると そこには クラスメイトの みことくんがいた 。
らんくんや 、 なつくんたちとも仲の良い 所謂 “ 一軍メンバー ” である みことくんは 、 なにやら 眉を寄せながら プリントを眺めていた 。
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一向に 表情も変えない みことくんに 誰一人として声をかけない 。
悩んでいる原因がこさめだからなのか それとも ただ単に一軍メンバーである みことくんに 声をかけるのが 緊張するのか 。
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みことくんの “ ため ” に なにかしたくて 声をかけようとした 。
勇気を振り絞って出した言葉は 少し震え 、自分でも 『 あぁ 、やっぱり無理だな 』 なんて どうしても ネガティブな思考になってしまう 。
それでも 、こさめのなかの “ みことくんのため ” という考えは強くなるばかりで
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反応してくれた !
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にっこりと微笑むと 、 みことくんは 手に持っていた プリントを手渡してくれた 。
人と こうして会話をするのは 久しぶりで 、どこか “ 懐かしい ” なんて気持ちを 感じた 。
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本当は 、はっきりと 声を出して 感謝の気持ちを 伝えたい 。
でも 、やっぱり少し こさめみたいな ぼっちには ハードルが高いのか
どうしても 小さく 、呟くような 形になってしまう 。
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みことくんの自然な笑顔に 無意識に こさめも 笑みが溢れる 。
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軽く手を振り 、 自分の席へと戻っていく みことくんに 、こさめも 軽く手を振り返した 。
みことくんがいなくなると 、 こさめは一つため息をついて 椅子から立ち上がった 。
周りのクラスメイトたちも 教科書を手に ぞろぞろと 教室を出て行き始めている 。
次の授業は 、移動教室だった 。
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連れ立って移動する友達なんて こさめにはいないので 、 ひとり寂しく 廊下を歩く 。
静かに歩くこさめの前では 先程まで喋っていた みことくんと 仲のいいすちくんが 会話をしていた 。
みことくんに 髪型を褒められ すちくんが嬉しそうに笑う声が 聞こえてくる 。
なんだか 、心の奥がもやっ と して 、教科書を握る手に 力を込めた 。
すちくんが 髪を少し 編み込んできているのは 、 こさめも知っていた 。
前の席のすちくんから 授業中 、落とした消しゴムを 拾ってもらったときに ちらっと見えたから 。
それからずっと 、何故か 目に焼き付いて消えなかった 。
『 いいなぁ 』 と 、そのときも 心の底から思った 。
あんな可愛いヘアアレンジが 似合っていて 。
似合うからこそ 堂々と学校に それをしてきても 許されて 。
『 可愛い 』 と 褒めてくれる友達もいて 。
心臓をぎゅっ と掴まれたかのように 少し苦しくなって 、 こさめはより一層 手に力を込め 、教科書を 握りしめた 。
なんのアレンジもされていない こさめの髪の毛 。
今朝 、SNSに投稿する為だけに 編み込んで 結んだ髪は 朝のうちに解いた 。
“ だれにも見せることなく ”
ー ... 今日は この髪型で学校に行く ♪ ... ー
ふと 、今朝の投稿を思い出す 。
もしも 、あのとき あのまま家を出ていたら 、 今頃 誰かに髪型を褒めて貰えることは あっただろうか 。
... なんて 叶いもしない 思いを 心の底で考える 。
___ ああ 、早く帰りたいな 。
こういうときいつも 、 心の底から思う 。
早く 、早く帰宅して SNSがしたい 。
こさめを認めてくれる 、 あの “ 居場所 ” に 早く行きたい 。
こことは違う 、 優しくて 、大事な友達もいる 温かなあの場所に 。
ここはあまりにも 酸素が薄くて 、 上手く息が吸えないから 。
ちょこっと雑談 ? なんですけど ... はい 、あの 髪の毛ちょっと編んでる男子って めっちゃ可愛くないですか !? 耳の後ろのとこに 、ちょっと 見える 編み込みみたいなのが めっちゃ可愛いんですよ 🫠🫠 共感者を求めます( え
コメント
4件
わかる ... 編み込み可愛いよね!?うん!!🍵さんの編み込み ... 絶対かわいいんだけど!!ねこち天才すぎん!?( そして 、 🦈くん! SNSが居場所てっ! なんか 、すごい闇感あって好きすぎるんだけどぉ! 続き楽しみしてます!
髪の毛少しだけ編んでる男の子凄く可愛いですよね 🫶🏻💕 続き楽しみに待ってます♪