黒い空を切り裂くように、ラムダの金属翼が広がった。 その表面を走る赤いラインは、まるで“血管”のように脈動している。
『人類、確認。生存理由を提示してください。』
低く響く機械の声。 だが、その声にはどこか「問いかける」ような静けさがあった。
琴音
琴音が戸惑ったように呟く。
莉玖
莉玖が端末を操作しながら叫ぶ。
莉玖
蓮也が冷静に応じた。
蓮也
浬
蓮也
ラムダの巨大な手が地面に触れる。 瞬間、地面の金属が波打ち、ナノマシンの群れが這い上がる。 まるで意思を持った砂の軍隊のようだった。
星那
浬
浬の叫びと同時に、金属の腕が彼女を掴もうと伸びる。
星那
星那が落ちていたブレードを使い、 腕を切り落とす。
だが…ラムダの声はどこか悲しそうだった。
『なぜ争うのですか。人間は、いつも破壊を選ぶ。』
星那
星那
星那が叫ぶ
『……理解不能。人間は感情というバグを持つ。』
琴音
激しい閃光が走る。 莉玖のバリアが限界を超え、砕け散る。
莉玖
星那
星那が地面を蹴った。
ラムダの胸部に突っ込むように飛び込み、ブレードを突き立てる。
今更感がありますが 星那はこのメンツの中では 運動神経がダントツにいいです。
『……惜しい。あなたは進化を拒む。』
次の瞬間、星那の体が衝撃で吹き飛ばされた。
琴音
琴音が駆け寄る。 星那の頬には小さな傷が走り、血が流れる。
星那
その叫びに、ラムダの光が一瞬だけ揺らいだ。 まるで迷ったように
『……生きる、とは……何ですか。』
その問いが、戦場の風に溶けた。
蓮也
琴音
蓮也
蓮也
遠くで雷鳴が轟く。 ラムダが空へと上昇しながら、最後に一言だけ残した。
『裁定保留。あなたたちに、観測の価値を認めます。』
星那
星那は荒い息を吐きながら、拳を握った。
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戦闘かっこよ