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Doppio
目が醒めた時、オレは病室に居た。やけに息苦しいと思ったら、透明の変なマスクが口を塞いでいる。
Doppio
辛うじて覚えているのは、誰かに抱え上げられて運ばれた事だけだ。
Doppio
勢い良く起き上がり、腕に繋がれた点滴が揺れる。針を留めるためのテープを剥がそうとすると、誰かの手が静止してきた。
Ver
Doppio
心臓の鼓動を確かめるかのように、胸のあたりに手が置かれる。
Ver
Ver
心底安心したかのような声色でヴェールが呟く。よく見ると、あまり眠っていないような顔をしていた。
nurse
Doppio
Ver
声は優しいが、例えようのない威圧感がビリビリと伝わってくる。
Ver
Doppio
Ver
Doppio
Kotoka
派手な髪色をした大男が、頭を抱えながら悶絶している。
Kotoka
Meloco
Kotoka
Meloco
Hex
Kotoka
Meloco
同学年の祓魔師が奇声を上げる中、眼鏡を掛けた青髪の男は平然と言葉を続けた。
Hex
Kotoka
Meloco
Hex
善意の申し出が混沌を生み出す中、教室の扉が開いた。
Ver
Kotoka
ヴェールを見るなり、涙目の大男が駆け寄っていく。
Ver
Kotoka
Hex
Meloco
不穏な単語の後に差し出されたのは、緑色のメリーゴーランドだった
Kotoka
Ver
Meloco
Hex
Kotoka
Ver
Kotoka
コトカの目の前にヴェールの掌が翳され、赤い光を放たれる。その一瞬で、視線の高さが元に戻った。
kotoka
Meloco
kotoka
Ver
Hex
Meloco
別件の調査を依頼されていた2年生の2人が、教室を後にした。
kotoka
Ver
kotoka
Ver
その憂いに満ちた表情を見て、姿が戻るまでの不満が氷解していく。
kotoka
Ver
kotoka
陽気な足取りでコトカが去っていく。教室に残ったヴェールは、ゆっくりと宙を見上げた。
Ver
その言葉は 誰の耳に届くことも無く消えた。