TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

サクナ

えぇっと…

サクナ

確かこの道だったよね?

サクナ

『僕の名前は江月択。』

サクナ

『日本生まれの日本育ち。日本人です。元。』

サクナ

『寝て起きたらなぜか自身がしていたゲーム【ミクスト】のラスボス、』

サクナ

『サクナ・スクティアになっていました。』

サクナ

『今はとりあえずゲームのストーリー通りに進んでみようと思っています。』

サクナ

はぁ〜。

サクナ

なんか感動するなぁ。

サクナ

自分が画面越しに見ていた世界が今目の前に広がってる…

サクナ

マジ最高。異世界が舞台のゲームの聖地巡礼できるとは…

サクナ

夢にも思わなかった!!

この男、限界オタクである

サクナ

スマホが無いのが惜しい……

サクナ

スマホがあれば写真とりたかった。

サクナ

って、こんなゆっくりしてる暇ない!!

サクナ

新入生なんだから早く行かなくちゃ!!!

この男引きこもりのゲームオタクだが、 根は真面目なのである

サクナ

急いでいかないとッ!!

サクナ

『そうして僕は周りも見ずに、走り出す。』

サクナ

『その結果、僕は曲がり角で人とぶつかった。、』

サクナ

『走っていたからか、身体にドンッという衝撃があり、僕は後ろに飛ばされる。』

サクナ

いってて…

サクナ

『やばい!!周り見てなくて人とぶつかっちゃった!!!!』

サクナ

『どうしよう。もしぶつかっちゃった人がヤンキーとかだったら…』

サクナ

『昔、ケンカ売られたこともあるし…』

サクナ

『そんなことを考えていると僕の目の前に手が差し出される。』

???

ご、ごめんね。

???

大丈夫だった?

???

前、よく見てなくて……

???

立てるかな?

サクナ

え?

???

ん?どうかした?

サクナ

あ、いいえ。

サクナ

『そう言って、差し出されている手を握り、僕は立ち上がる。』

サクナ

こちらこそすみません…

???

急いでいたっぽいけど大丈夫?

サクナ

え?

サクナ

あ!!

サクナ

そうだ!急いでて!すみません!!本当にありがとうございました!!

サクナ

『そう言って僕は大急ぎでその場を離れる。』

???

あの子、あの制服…

???

ふふっ。面白い学園生活になりそうだ。

サクナ

はぁ…はぁ…

サクナ

全力ダッシュは流石に…疲れた…

サクナ

『僕は全力ダッシュをし、無事に学園にたどり着いていた。』

サクナ

あの人…どうしてあんなところに……

サクナ

『さっき僕とぶつかったあの人。』

サクナ

『あの金髪…、あの金色の目…』

サクナ

『間違いない。』

サクナ

『あの人はこのゲーム。【ミクスト】の主人公、『ハルキ・ミランチェ』だ。』

サクナ

だって、この世界で、金髪で金色の瞳って王族だけだもん!!

サクナ

よくある設定!!!

サクナ

っと、この話は置いといて。

サクナ

とりあえずサクナの教室に行こう。

サクナ

『あの人が沢山集まっているところにクラス表があるんだろうけど、』

サクナ

『僕はサクナの教室は知っている。』

サクナ

まぁ、僕。記憶力あるから。

サクナ

一回クリアしただけでなんとなくのストーリーとかは覚えちゃうし。

サクナ

『あんな人がいるところ行きたくなかったし、記憶力良くて良かったなぁ。』

サクナ

よし!教室に行こう。

サクナ

確かサクナの教室は…

サクナ

『あ゙ー。』

サクナ

『本当に最悪。何でこの事は覚えてないんだよ…僕。』

ハルキ

君、サクナって言うんだね!!とってもいい名前!!

サクナ

『主人公ハルキと、ラスボスのサクナが同じクラスなのは覚えてた。』

サクナ

『でも…』

サクナ

『席が隣なのは覚えてない!!!!』

ハルキ

サクナぁ?

サクナ

『何でこんな重要なこと覚えてないんだよ…僕。』

サクナ

『ここが大事でしょうが…』

ハルキ

サクナ!!

サクナ

え?あ、はい。なんですか?

ハルキ

やっと気づいたー。

ハルキ

ずっと呼んでたんだよ?

サクナ

そ、そうなんですか。

サクナ

すみません。聞こえてなかったです。

ハルキ

えー。まぁ、なんか考えてそうな顔だったしね。

ハルキ

ていうか、なんで敬語?一応クラスメイトで、隣の席だよ?

サクナ

『引きこもりのオタクを舐めないでほしいな。』

サクナ

『同じクラスで隣の席だから敬語もなしに話せるとは誰も言ってないだろう?』

サクナ

え…えっと。

サクナ

ま、だ。知り合って短いですし、

サクナ

ミランチェさん?様?は王族ですから、

サクナ

僕みたいな庶民がタメ語で話すのは…ちょっと、

ハルキ

じゃあ逆に急いでいたとはいえ、王族にぶつかるような人いないでしょ。

サクナ

うっ

サクナ

『この世界で王族と言うのはまるで神様のような存在だ。』

サクナ

『触れるのも喋るのも許されないレベル。』

サクナ

『僕今、視線で串刺しにされそうだもん。』

サクナ

『そんな王族にぶつかってしまった僕って……』

ハルキ

庶民って、

ハルキ

庶民でも、魔法がとても上手いからここにいるんでしょ?

ハルキ

僕はここには王族としてじゃなく、ただのハルキ・ミランチェとして来てるんだから。

サクナ

そ、そうなんですか…

ハルキ

それに、もしかしたらサクナのほうが魔法使えるかもしれないしね。

サクナ

そ、それは

サクナ

『……最後の方でサクナってハルキの魔法を超えたよな?』

サクナ

な、ない…ですよ。そんなこと…

サクナ

あはは…。

ハルキ

本当かなぁ?

ハルキ

まあいいや。とりあえず、

ハルキ

僕は君が庶民でも、魔法が上手くても、下手でも

ハルキ

君と仲良くなりたいと思ったから。

ハルキ

ね?

サクナ

『お、おかしいぞ…』

サクナ

『ゲームではハルキははじめの方は、』

サクナ

『この学園から嫌な感じがする…とか言って誰とも親しい仲になろうとしてなかったはずなのに。』

サクナ

『もしかして、サクナが僕だから?』

サクナ

『サクナはハルキをみて憎らしく思ったそうだ。』

サクナ

『でも僕はそんなこと思っていないから…ストーリーが変わっている?』

サクナ

『これだったらサクナが処刑される結末を変えられるかも。』

ハルキ

サクナ!

ハルキ

また考え事?

サクナ

え、すみませ―

ハルキ

すみませんじゃないよ!

ハルキ

ごめん!

ハルキ

はい!!

サクナ

え…ごめん?

ハルキ

そう。これで僕達友人だね!

サクナ

え?それは違うんじゃ…

ハルキ

いいの!僕はサクナと友人になりたい!

ハルキ

ダメ?

サクナ

……

サクナ

『でも、たしかにサクナがハルキと友人になれば関係も変わる。』

サクナ

『処刑されることもなくなるかもしれない。』

サクナ

『だったら…』

サクナ

わ、わかった。いいよ。

サクナ

友人になってください!

この作品はいかがでしたか?

14

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚