/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
榎島衣織
…
ｶﾞﾗﾗ…
榎島薙音
衣織、調子はどうだ？
榎島衣織
あ、にぃ
榎島衣織
元気だよ
彩野永子
こっちもいるよ
榎島衣織
彩野先輩⁈髪どうしたのですか？
彩野永子
あー…
彩野永子
母さんに切られちった
彩野永子
…そんなチャラい髪型するなってさ
榎島薙音
…無理すんなよ
榎島衣織
私…先輩がどんな姿でも大好きですよ
彩野永子
…ありがと
島藍千代
もとい、鹿山千代が死んで数日
衣織は順調に回復している
後遺症もないらしい
榎島薙音
…
俺は見舞いの後刑務所へ向かっていた
警察
ーーー番、入れ
カナさん
…
榎島薙音
…
カナさん
…どうされたのですか？
榎島薙音
いつまで隠してんだよ
榎島薙音
母さん
カナさん
…
榎島薙音
アンタ、上原ミズキだろ？本名
カナさん
…流石ね、でも残念
カナさん
本当の名前は
カナさん
鹿山瑞希（かやまみずき）
榎島薙音
か…やま…！苗字が…
鹿山瑞希
そう、私はね
鹿山瑞希
あの子の母の姉
榎島薙音
…な…んで
鹿山瑞希
…あのときの私はまだ未成年だった
鹿山瑞希
家も貧乏だったから迷惑なんてかけられないし
鹿山瑞希
…家を出たのよ、あなたを産んですぐに
榎島薙音
…っ
鹿山瑞希
家族が殺されたのを知ったのは…15年くらい前だったかしら
鹿山瑞希
あの子を抱いてボロボロの妹にあってね
鹿山瑞希
あの男に子供を殴られたみたい
鹿山瑞希
それで、弁護士をやってたからお父さんを紹介した
鹿山瑞希
まさか…元彼だったなんてね…
榎島薙音
…それと、俺らを置いてったことに関係あんのか？
鹿山瑞希
…
鹿山瑞希
裁判で…二人の関係を切ってもらえて
鹿山瑞希
これであの親子は平穏になれると思ってた
鹿山瑞希
でも…違った…
鹿山瑞希
子供一人残して…あいつも妹も…
榎島薙音
それって…一家心中の…？
鹿山瑞希
違う！
榎島薙音
っ⁈
鹿山瑞希
あいつのせいで希は死んだの！！
鹿山瑞希
ただ自分の子を守りたかっただけ！！
鹿山瑞希
でも…でもまさか…あの子が人を…
鹿山瑞希
全部、あいつの組織が悪いのよ
鹿山瑞希
だから復讐したかった、でも貴方達まで巻き込まれたら…
鹿山瑞希
貴方たちと離れるのもとっても辛かった！
鹿山瑞希
それでも…
鹿山瑞希
あんな奴らを野放しにしたくなかったから…！
榎島薙音
母さん…
鹿山瑞希
…もう私に会いに来ないで
鹿山瑞希
5代目を殺めた私を狙ってる奴が、まだいるかもしれないから
榎島薙音
そんな
警察
…時間だ、戻れ
榎島薙音
待ってくれよ！
榎島薙音
聞きたいことがまだあるんだ！
鹿山瑞希
…ごめん
鹿山瑞希
私を…
鹿山瑞希
まだ母親だと思ってくれてありがとう…
榎島薙音
…っ！
榎島薙音
…もう会うなって
榎島薙音
母さん…やだよ…
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
