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謝必安と少女ちゃん

第2話 - (おまけ)范無咎と少女ちゃん

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2023年02月07日

#第5人格

#第五人格

#読み切り

かしえら

－サバイバーの館－

少女

何だか暇だな〜…。

少女

今日は試合に出ている人達が多いし、

少女

部屋で遊ぶしかないのかな…。

少女

うーん、何して遊ぼう？(考え込み)

少女

…！

少女

そうだ、皆が帰って来るまで外のブランコで遊ぼうっと！

少女

ふふ、しゃびあんとも会えたらいいな〜。

少女

うん、そうと決まれば。

少女

早速抜け道を使って行かなくちゃ…！

－ハンターの館－

－中庭－

少女

あっ、着いたみたい！(ブランコを見つけ)

少女

そういえば、このブランコ…。

少女

他に誰か使っているのかな？

少女

何回かここに遊びに来てるけど、

少女

ブランコで遊んでいる人見たことないし…。

少女

あっ、そうだ！

少女

ここでしばらく遊んでいたら、誰か来るかもしれないかも…！

少女

そうしたら一緒に遊べるよね！

少女

よーし、

少女

早速ブランコで待ち伏せしないと。(ブランコの場所へ駆け寄り)

その時

ﾁﾘｰﾝ‥(鈴の音が鳴り)

少女

きゃっ…！(地面に転びそうになって)

少女

えっ、鈴の音…？

范無咎

おい、サバイバー…。

范無咎

ここで何をしている？(鈴をかざしながら歩いて来て)

范無咎

返答によっては痛い目を見るぞ…って。

范無咎

小さっ！？

范無咎

こ、子どもか…！？(相手を凝視して)

少女

あれ、もしかして…。

少女

しゃびあんなの？

少女

嬉しい、また会えたね！(にこりと笑い)

少女

……はっ！

少女

で、でも。

少女

せっかく会えたのにいじわるするなんて、

少女

しゃびあんったらひどい…！(ムスッと頬を膨らませ)

范無咎

驚かせたのはすまんが…、

范無咎

俺は必安じゃない。

少女

あれ、しゃびあんじゃないの？

少女

髪も長いし、身長も同じなのに…。

少女

もしかして、しゃびあんの偽物さんなの？

范無咎

はぁ？偽物なわけあるか…。

范無咎

……いや、サバイバーから見たら俺らはそんなものか。

少女

それじゃあ、名前はなんて言うの？

范無咎

はっ、何で侵入者に教えなければならないんだ？

范無咎

とにかくさっさと帰れ。

范無咎

子どもを殴る趣味はない。(手を振って追い払う仕草を見せ)

少女

むー、私子どもじゃないもん！

范無咎

他に何が当てはまると言うんだ？

少女

だって、少女ちゃんって皆から呼ばれてるから違うもん！

范無咎

……。

范無咎

そのままじゃないか…。

范無咎

いや待て、お前少女と言ったな？

少女

うん、言ったよ…？

范無咎

……確かに、変な人形を持っている。(小声)

范無咎

そういえば。

范無咎

必安の手紙に書いてあったな、

范無咎

俺と似ている奴がいるとか…って。

少女

しゃびあんと友達なの？

少女

えっと……。

范無咎

…范無咎だ。

范無咎

無咎とでも呼べ。

范無咎

お前は謝必安と仲が良いみたいだからな。

少女

うじん…！

少女

ふふ、覚えた！(嬉しそうに)

少女

あっ、うじんも私の名前言ってよ〜！

范無咎

何でだ？言う必要がない。

少女

ひどい、うじん…。

少女

しゃびあんは私の名前を呼んでくれたのに…。(涙目になり)

范無咎

お、おい！泣くなよ！？

范無咎

俺が泣かしたみたいになるだろ…。

范無咎

…ちっ、仕方ないな。

范無咎

……おい少女、

范無咎

さっきそこで何をしていた？

少女

…！(パッと顔を明るくさせ)

少女

えっとね、ブランコで待ち伏せしてたの！

范無咎

待ち伏せ…？

少女

このブランコで遊んでいる人が来ないか、

少女

丁度待っていたところなんだ。

少女

そうしたら、うじんが来たの！

范無咎

待て、俺がブランコで遊びそうに見えるか？

少女

えっ、うじんは遊びに来たんじゃないの？

范無咎

そんなわけないだろ。

范無咎

俺は部屋に帰ろうとしたら偶然、

范無咎

怪しい奴を見つけただけだ。

范無咎

…まぁ必安が言うなら、別だが。

少女

ふーん…。

少女

うじんは、しゃびあんと仲がいいの？

范無咎

はっ、そりゃそうさ。

范無咎

俺は必安の為なら何でもする。

范無咎

必安の障害になるものは俺が許さん。

少女

私もしゃびあんと仲良しだよ！

少女

この前、一緒に雨宿りして仲良くなったんだ！

范無咎

ふっ、甘いな。

范無咎

俺の方が必安の事をよく知っている。

范無咎

少女、お前より倍以上な。

少女

例えば…？

范無咎

そうだな、

范無咎

必安は他の者より繊細な心の持ち主だ。

范無咎

誰にでも優しいから、それだからこそ悩みを溜め込みやすい。

范無咎

時に危なかっしい事もするから目が離せん。

范無咎

まぁそこがいいところなんだが…。

少女

しゃびあんは、初めて会った私にも優しかったから。

少女

何となくわかる気がする…！

范無咎

ふん…少女も必安の良さが分かるか。(軽く笑い)

范無咎

……。

范無咎

しかし、俺もサバイバーに長々と話してしまったな。

范無咎

そろそろ日が暮れそうだ。(空を見上げ)

少女

あれ？もうこんな時間なんだ…。

少女

うじんと話していると、何だかあっという間に時間が過ぎたね。

范無咎

そうだな…、俺も今日はよく喋ってた気がする。

少女

結局、ブランコに遊びに来る人は来なかったな…。(悲しそうに)

范無咎

…多分、このブランコを使ってる奴は。

范無咎

丁度、試合に行っているかもな。

少女

そうなんだ、残念…。

范無咎

代わりに伝えておいてやる。

范無咎

一緒にブランコで遊びたい奴がいる、ってな。

少女

！ほ、本当…？

少女

うじん、ありがとう…！(微笑み)

范無咎

勘違いするなよ？

范無咎

これは俺が勝手にしている事だ。

范無咎

でないと、毎回来られても困るからな。

少女

ふふっ、それでも嬉しい！

范無咎

はぁ、何とでも言え…。

范無咎

じゃあ俺は部屋に帰るから、

范無咎

お前も早く自分の館に帰れ。

少女

え〜！まだ私、ブランコで遊んでないよ。

少女

…うーん、でもいいや。

少女

今日はうじんと話せて楽しかったし！

范無咎

…また遊びに来たらいいだろ。

范無咎

お前はある意味、勇気があるからな。

范無咎

ただし、限度を守れよ？

少女

えへへ…、じゃあ怒られない範囲でまた遊びに来るね。

范無咎

あぁ、分かればいい。

少女

あっ、そうだ！

少女

今度はね、しゃびあんと3人で一緒に話したい！

范無咎

……。

少女

うじん…？

范無咎

ん、あぁ。そうだな…。

范無咎

俺は必安が良いなら行ってやってもいい。

少女

しゃびあんは優しいからきっと大丈夫だよ！

少女

あっ、勿論うじんも優しい！

范無咎

…フォローのつもりか？

少女

ふふ、またここで3人会えたらいいな〜。

少女

それじゃあ、私も帰ろうっと。

少女

うじん、またね〜！(サバイバーのもとへ瞬間移動して)

范無咎

うぉ…！？急に消えた…。

范無咎

手紙に書いてあった通り、凄い能力を持っているな。

范無咎

まぁ、俺らも似たようなものか。

范無咎

……しかし。

范無咎

必安と3人で話したい、か。

范無咎

…もし、叶うことなら俺も。

范無咎

もう一度だけ、

范無咎

必安の隣で一緒に歩きたい…。

范無咎

……。

范無咎

…何言っているんだ、俺は。

范無咎

そんな事はもう分かっている。

范無咎

…さて、部屋に戻るか。

この作品はいかがでしたか？

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2件

ブクマ失礼します☺️最高ですね、、ガチで記憶ちゃんと無常様達で乗ってる所を見てみたいですね🥹

かしえら

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