西郷奈留
いってらっしゃい
自分
いやはーやーい!
西郷奈留
トコトコ
幸生
トコトコ
西郷奈留
…ついたよ
西郷奈留
ここが今私が住んでる場所
幸生
うおお!
西郷奈留
ブルーロックっていうの
幸生
ブルーロック…テレビでみました!
幸生
あの!サッカー得意なんですか!?
西郷奈留
…小さいころはサッカー好きだったよ
幸生
そうなんですね!
幸生
俺、サッカー大好きです!
西郷奈留
…そう
西郷奈留
いこうか
幸生
はい!
西郷奈留
絵心さん
絵心甚八
?
西郷奈留
このこ、ブルーロックにいれてください
絵心甚八
どういうことだ?
幸生
え?
幸生
お、俺!住まわせてもらうだけでいいんですが…
西郷奈留
…
西郷奈留
お願いします
絵心甚八
はぁ…どうしてそうなったんだ?
西郷奈留
…この子は
西郷奈留
サッカーの才能があると思います
絵心甚八
?どうしてだ
西郷奈留
まぁ単にいうと
西郷奈留
直感です
絵心甚八
あーそうか、わかった
絵心甚八
いいぞ
幸生
…え?ん?え?
西郷奈留
幸生、頑張ってね
幸生
え、あ、はい!
よし、勉強しよう
幸生を幸せにするために
私が幸せになるために
西郷奈留
トコトコ
西郷奈留
…ガチャ
西郷奈留
勉強しよ
結衣香
“なるはすぐ無理するからなー”
結衣香
“私がそばにいてあげないとね!”
西郷奈留
…カキカキ
西郷奈留
カキカキ
お母さん
“なる、頑張れ”
結衣香
“なるがんばれ!”
お母さん
“ずっとお母さんはなるの味方だからね”
結衣香
“わたしもなる味方!”
西郷奈留
…カキカキ
西郷奈留
ポロポロ
西郷奈留
うぅ…ゴシゴシ
西郷奈留
カキカキ
幸生
なるさん、頑張ってますね
西郷奈留
へ…
幸生
すみません、ノックもせずに入っちゃって
幸生
すごいですね、俺、なにもわかりませんよ
西郷奈留
そっか
幸生
俺、友達ができました
幸生
なるさんがここに連れてきてくれたおかげです
西郷奈留
そっか、よかった
西郷奈留
その友達は誰なのかな?
幸生
えっと、ちょっとまっててください!
西郷奈留
?
西郷奈留
名前言えばわかるよ?
幸生
すみません!ただ俺の友達自慢したいだけです!笑
西郷奈留
そっか、わかった
西郷奈留
…
幸生
この人です!
幸生
潔世一っていうんです!
潔世一
こんにち…ってなる?
西郷奈留
あー、世一だったのか
幸生
え、この二人もしかして前からの友達!?
潔世一
うん、そうだよ
幸生
へー!いいなぁ!
潔世一
だろ!笑
西郷奈留
…紹介してくれてありがと、もういいよ
西郷奈留
サッカー練習してきな
幸生
え、一緒に練習しましょうよ!
幸生
あ!そうだ!サッカーのところ行ったらもっといますよ!
潔世一
そうだよ!一緒にいこうぜ!
西郷奈留
あーいいよ
西郷奈留
みんなが私に惚れちゃうから
お母さん
“…なる”
結衣香
“たしかに!なるはかわい…”
お母さん
“ゆいかちゃん、やめましょう”
お母さん
“これ以上なるに、…もうグスッ”
結衣香
“…”
西郷奈留
(え?なんでないてるの?)
西郷奈留
(なんで?なんでなんでなんで?)
潔世一
あー、…
幸生
…
西郷奈留
(あー、やっちゃった)
西郷奈留
(最悪)
潔世一
幸生いこ
幸生
え、あ、うん
西郷奈留
…
西郷奈留
ごめんなさい…ごめんなさい…
西郷奈留
もうどうしたらいいの…わかんないよ
西郷奈留
…ごめん、ゆいちゃん、お母さん、
西郷奈留
もう私無理だ
西郷奈留
ガチャ
西郷奈留
…どうやったらしねるかなボソッ
潔世一
ガシッ
幸生
なるさん!
西郷奈留
…え?
潔世一
何言ってるんだ…?
幸生
…そうですよ
西郷奈留
…怒ってる?
潔世一
怒ってるにきまってるだろ!
幸生
そうですよ!
西郷奈留
…ごめんね
潔世一
なぁ俺さ、なるの小さい頃なにがあったのか知りたい
幸生
僕もです
西郷奈留
…なんで?
西郷奈留
なにもなかったよ
潔世一
じゃあなんで、そんな悲しそうなんだよ
幸生
…聞かせてください
西郷奈留
あー、もう、
西郷奈留
しょうがないな、いいよ
西郷奈留
(しなせてくれない)
幸生
なるさんは医者になりたいんでしょう?
西郷奈留
…(そうだった、忘れてた、しぬことで頭がいっぱいで)
幸生
医者は、人を助けないといけないんです
幸生
将来医者になる人がそんなことしたらだめですよ
西郷奈留
…結局私には無理なんだよ
潔世一
…はぁ
潔世一
すぐに夢を諦めんな
潔世一
大丈夫だよ
潔世一
きっとなるは医者になれる
西郷奈留
…がんばるね
西郷奈留
ありがとう、もうしのうとしないよ
西郷奈留
(勉強しないと、そうだ、私は人を助けたいんだ)
西郷奈留
ほらいくよ
幸生
?
潔世一
どこに?
西郷奈留
わたしの小さい頃の話聞きたいんでしょ?
幸生
はい!
潔世一
おう!