マッシュルに転生したら犯罪者顔でした。

ガチャッ

日差しが暖かい…南向きの部屋だ

全体的にアンティーク品の様な家具で揃っていて、豪華だが気品がある。

ゴソゴソと懐をさぐって差し出されたのは、 杖と銀色に輝く“腕輪”だった。

木で出来た普通の杖、なんだか手に馴染む。

杖…か、

手のひらに乗せられた腕輪は、普通のチェーン製の物ではなく、鉄の板を細く引き伸ばしたような形状だった。

しかしこの指輪は、少し私にはブカブカで大きすぎるのでは…

スッ…

ウォールバーグさんが私の手首に腕輪を付けてくれた。

左腕に、冷たい感触と少しの重みがした。

腕に通した途端、腕輪は縮みだして、見るみるうちに私の手首のサイズピッタリになった。

じんわりと優しさが心に染みて、少し目頭が熱くなる。

ぎゅっと、鉄の腕輪を左腕ごと抱きしめる。 この腕輪が、私がこの人の娘である証に思えた。

“おじいちゃん”！

自己成長、心の安定、 人間関係の改善、内面的な成長