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⬛︎日目
Mr.バナナ
Mr.銀さん
Mr.バナナ
Mr.銀さん
銀さんはどこから連れて来たのか 分からない猫を撫でながら呟いた
にゃあ
不意に猫が銀さんの膝から飛び降り 道路の方へと走り出した
Mr.銀さん
逃げ出した猫の後を追って 飛び込んだのは
“赤に変わった信号機”
Mr.バナナ
Mr.銀さん
そう言った時には銀さんの横に トラックが迫っていた
キキーッ!
出来る事なら 聞きたくない音が響いた
そうは言っても目の前で 起きている事は全て事実であって
銀さんの体から迸る液体は 驚くほど赤くて
それなのに銀さんの香りが ふわりと漂っていて
向こう側の嘘みたいな陽炎が
『嘘じゃないぞ』
って嗤ってる
夏の水色
掻き回すような蝉の声に
全て眩んだ!