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「ピンク色のキャンディ」
ある日、少年探偵団は近所のイベント会場で落し物探しを依頼されていた。
光彦
元太
歩美
探してる最中、歩美はひとり、自販機の影にしゃがり込んでいた。
歩美
何かを見つけて手を伸ばす━━が、その指より一瞬早く、誰かの手が横から伸びる。
白鐘 (しろかね)
歩美
白鐘は、そっと飴を見つめる。
白鐘 (しろかね)
歩美
白鐘 (しろかね)
そう言って、ポケットから新品の同じ飴をひとつ取り出す。 手のひらに乗せて、無言で差し出す。
歩美
白鐘 (しろかね)
歩美
白鐘 (しろかね)
歩美
そう言いつつも、歩美は小さく笑って━━飴を受け取った。
歩美
白鐘は少しだけ、目を伏せる。 表情は変わらないけど、その横顔はほんのわずか、柔らかく見えた。
その後、指輪も無事に見つかり、探偵団はひと仕事終えて帰ることに。
歩美
遠くで、白鐘は飴の包み紙を丁寧に折り畳んでいた。 誰にも見えないように━━静かに、ポケットの奥へ。