蘭
三途…春千夜、
春千夜
…
春千夜
聞いたことあるかぁ?
蘭
…いや、なんか…
どっかで、
どっかで、
蘭
(テレビ…、?)
ココ
(…蘭とあんま
喋らせたらやべえな)
喋らせたらやべえな)
ココ
ねえよ
ココ
てかまず早く帰れ
春千夜
…チッ
春千夜
んまあ終電逃しそーだし
帰るわ
帰るわ
蘭
…
蘭
…ん?
蘭
終電?
蘭
え、マンションここだから
電車使いませんよね、?
電車使いませんよね、?
春千夜
俺は知り合いの部屋に
泊まってだけなんだワ
泊まってだけなんだワ
春千夜
俺の家は別にあんの
春千夜
家ってか
同居みてえなもんだけどな
同居みてえなもんだけどな
蘭
(…じゃあ、
住居人じゃないのか、)
住居人じゃないのか、)
ココ
んじゃこれから
会うこともねえな
会うこともねえな
春千夜
そりゃどーかな笑
春千夜
"アイツら"と会う
可能性はあるからな
可能性はあるからな
春千夜
よっしょ
すると男は、 立ち上がり玄関の方へ 向かっていく
そして小さな声で呟いた
春千夜
九井一、乾青宗、蓮見蘭
イヌピー
…?
春千夜
じゃーな
春千夜
この恩はいつか返すぜ
蘭
…え?
すると男は私を見ながら こう囁いた
春千夜
良かったなてめえは…
春千夜
ひとりじゃなくて
バタン
イヌピー
…帰った、
ココ
…もう会うことねえ
んだろーけどさ
んだろーけどさ
ココ
なんか、変な予感すんだよなぁ…
蘭
わかるー…、
その予感が 当たることになるとは、 ここにいる誰一人 思っていなかっただろう
次の日の朝
蘭
ふわあ…
蘭
久々によく寝れなかったやー…
私は今日もいつも通りの道を 渡り、"ゴミ捨て場"を 過ぎようとしていた
あ、
蘭
(また…ごみ捨てルール違反さん
いるしー…)
いるしー…)
蘭
(…しっかしこの人も
派手髪だなぁ…、)
派手髪だなぁ…、)
蘭
(またあの人みたいな
感じだったらやだなー…)
感じだったらやだなー…)
蘭
…
蘭
(どうする…?
声かける?かけない…、?)
声かける?かけない…、?)
それは自分との戦いだった
昔から、変に正義感の強かった私は ルールには厳しい方で、
小学生でいえば クラスに一人はいる、
「掃除中ふざける男子に 注意する女子」
だったのだ
蘭
(あー…もういいや
声かけちゃえ)
声かけちゃえ)
蘭
あのー…すいません…、
蘭
今日は…木曜日なんで、
粗大ゴミは捨てれないんですよ、
粗大ゴミは捨てれないんですよ、
…ふーん
俺、そこらへん
鈍いんだよねー…
鈍いんだよねー…
ありがと♡
…お、?