紅

暇ちゃんの名前を呼んでも、どれだけ泣いても、暇ちゃんは顔を見せてくれない

そのまま丸一日が経った

涙はとっくに枯れ果ててしまった

泣きすぎて気持ち悪い

暇ちゃんは俺に飽きた？

放置されているわけでもない

寝ている間に食べ物は運ばれてくる

だから、そこら辺は困ってない

本や文具などはあって、暇ちゃんなりに配慮してくれているのは分かる

でも、そこに温かみだけは無かった

許して欲しい

俺がダメだったなんて、もうわかってる

だから、いつもみたいに「すち」って呼んで、抱きしめて欲しい

それだけの事なのに

勝手に辛くなって

勝手に泣いている

※ちょい飛ばす

すちは俺といたせいで、時間感覚がずれてしまった

そのせいで、朝に寝ていることも多い

ご飯を用意しても9割残っている

俺といた頃は、俺が口に運べば素直にたくさん食べてくれてた

それなのに…

心なしかやつれて見える

あいつさえ…あいつさえいなければよかったのに…

憎い

ただただ憎い

あいつが存在しなかったら、もっと自由になれたのに

めっちゃメッセージきてる…

ブロックしたよね？

別垢作ってるんだけど…