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主
主
てるとくん
高校の説明もやっと終わって帰れる、と思った矢先これだよ
先生が、桃暁、ファイルを職員室まで運んでくれないか。だって
ほんと、てるさん、キレるよ？ やっちゃうよ？
てるとくん
てるとくん
ブツブツ1人文句を言いながら廊下の角を曲がった その時
てるとくん
？
誰かとぶつかった
てるとくん
？
は？いってぇなぁ？普通、ごめんなさいって謝るでしょ ヤバいイライラしてきた さすがのてるとさんも我慢できないよ？ キレるよ？ほんとに
てるとくん
？
てるとくん
僕の言葉にぶつかった相手がパッと顔を上げた 僕とその人の視線が交わった
その人は紫の髪をしていて、体のあちこちに包帯を巻いていた その包帯からは真っ赤な血が滲みでていた
嘘でしょ？ この人、怪我、してるの？ 僕のせいで？
？
？
ゆきむら。
さっきの態度はどこにいったのか。 ゆきむら。と名乗ったその人は頬を少し赤くしながらそういった
てるとくん
てるとくん
ゆきむら。
ゆきむら。
てるとくん
ゆきむら。
ゆきむら。先輩はそう言い残してその場を離れていった。
そういえば、僕、さっきクラスも名前も言っちゃった 明日僕のクラス来るって、、 ゆきむら。先輩どう見てもヤンキーぽかったよね もしかして僕明日死ぬの？ 殺られる？
てるとくん
僕は必死に落ちたファイルを拾い集めた
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