司
(…手を繋ぎたい)
唐突だがこのオレ、天馬司は今猛烈にえむと手を繋ぎたい。
えむ
〜♪
司
(こっちの気も知らずにゆらゆらと鼻歌しよって…)
この通り、オレはえむが好きだ。友達的なものではなく、あっちの意味で。
司
(いや、ここは男気を持って…!)
いざ、えむの手へ
ぱちっ
えむ
ぴゃっ
司
わっ
司
(静電気!?そういえばもう冬か)
えむ
なんで今…あ…司くんもしかして
司
あ、そ、その、
えむ
ごめんね!手ぶつかっちゃって!
司
…
えむ
ぴりぴり〜ってしちゃったね!えへへ、ごめんね〜
司
…(ちがう)
司
(これでいいのか?)
司
(手を繋げないまま失敗を静電気のせいにするのか?)
司
(そんなの)
司
スターじゃない…
えむ
ほぇ?
オレはえむの手をとる
えむ
!?
多少静電気があっても構いやしない。
司
えむ、さっきのは静電気じゃなくて、オレがお前と手をつなぎたくてだな
えむ
…!
司
その…手、つないでも…
えむ
ふふ、もう司くんとあたし、おててぎゅうぎゅうだよ?
司
なっ!?///
えむ
えへへ、恋人繋ぎ〜
司
…〜!!!そんなの…反則だ…!
えむ
ほえ?なにが?
司
なんでもない!!!
オレはえむの手を握る力を強めた