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…………

柚子

前に戻っとる…

柚子

何かあったー?

ナンデモ…ナイノ

柚子

あったな…

(はぁ…謝らないと…いやでも顔見るだけで…)

ううううぁぁあぁあ

柚子

涼が壊れた…

柚子

何か知らんが…

柚子

諦めたらダメだぞー

柚子

大事な幼馴染なんだろ?

……うん

……

……!

お疲れ様

………ええ

一緒に帰ってもいい?

…うん

中々言い出せず、タイミングを伺っていると、玲が口を開いた

……無かったことにしましょう

……へ?

…キスした事…

な……

そう言われた時、胸の奥で何かがギュッと締め付けられるような感覚に襲われた

(嫌だ……)

だからもう気にしないで

(聞きたくない)

全て忘れて…

……あ

(…そっか……なんで気づかなかったんだろ…)

(違う、気づかないようにしてたんだ)

(こんな気持ち…)

(苦しくなるのが嫌で、避けてきたんだ)

………涼…?

(そっか…これが…)

恋なんだ

………

私は玲の腕を掴んだ

………

…嫌だ

私は…忘れたくない

!……

私は…忘れたくない

………

せっかく諦めようとしていたのに

どうして貴女はそんな事を言うの

私が幼少期から秘めていた貴女への想い

(どうして…期待させるようなこと…言うの)

でも、無理矢理したのは…ごめん

………

(なら…もう、諦めなくても…)

この想いを捨てなくてもいいよね

……?

忘れる所か、更に脳裏に植え付けるように

ん……

…は……ん…

唇を重ねた

戻るんじゃなくて進みたい

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