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いちご味のキス。

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いちご味のキス。

1 - いちご味のキス。

♥

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2022年10月31日

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桃赤

いちご味のキス

ん''〜

朝のひんやりとした7時過ぎ。

生徒会室に1人。

俺は今日中に

副会長として

仕上げなきゃいけない資料が

あったため、

いつもより2本早い電車に乗り

朝早くから学校に来ていた。

しばらく黙々と作業していると

ガラガラと扉が開いた。

あっおはよ、赤来てたんだ

おはようございます、黄会長

そこには沢山の資料を抱えた

黄会長が立っていた。

はぁ....またあの猿は来てないのか

青ちゃん....今日はハロウィンだから街に駆り出て可愛い女の子探すって張り切ってましたよ

どうせ青ちゃんは

放課後の生徒会の仕事を

サボるつもりでいるのだろう。

俺が苦笑いすると

黄会長はため息をつき

不機嫌そうに資料を机に置くと

腕まくりをして

指をポキポキ鳴らした。

.......怖い

ものすごく怖い

俺、やばいこと言ったかも....

僕、青ちゃんに説教してきますので

....行ってらっしゃいw

青ちゃんご愁傷さまです、

俺悪くないからね、

なんて思いながら

出ていく会長を見送ろうとすると

会長はハッとしたように

トテトテこっちに戻ってきた。

はい、赤。これあげる

....?

手渡されたのは

パイナップル味の飴。

今日ハロウィン....だからね

いつも頑張ってくれてありがとう

!!

ありがとう!!

ふふwじゃあね

有難く受け取ると

会長は俺の頭を

ポンポン撫で、

足早に出ていった。

時計を見れば

もうすぐHRが始まる時間。

俺はさっき会長に

貰ったキャンディの包み紙を開けて

口に放り込んだ。

甘い味が口に広がって

思わずはにかむ。

すると突然扉が開き

俺の彼氏こと、桃ちゃんが

勢いよく抱きついてきた。

赤~!なんで今日俺置いて先行ったの!!

不満げに口をとがらせて

俺の頬っぺを両手で挟む。

いひゃいいひゃい!!

だから、生徒会の仕事あるから、明日は早く行くって昨日言ったじゃん....!

そーだけどさぁ....家隣なんだから起こせよ....

やだよ、面倒くさい

桃ちゃんとは幼なじみで

中学生から高校まで

ずっと付き合っている。

ぷいっとそっぽを向くと

ぶうぶう文句を言っていた桃ちゃんが

不思議そうに俺を見つめてきた。

何食ってんの?

飴。黄ちゃんから貰ったんだ

ふぅ~ん....

彼はなんだか面白くなさそうに

不機嫌になったと思ったら

ニヤリと笑った。

赤、Trick or Treat

えぇ....

俺今忙しいのに。

しかも 無駄にいい声で言うの辞めて欲しい

そう思いながら

カバンをゴソゴソあさったが

残念ながら何も無い

ごめんないや....俺が今食べてるのでいいんだったらあるけ....、

冗談っぽく言って

視線をあげると

顎をクイッと持ち上げられて

彼の唇が重なった。

んんっ!?

そしてすぐに分厚い彼の舌が入ってきて

俺の口内を掻き回したり

舌を絡められたり吸われたり。

ふ、ぁ....//んんっ、

唇を離された時には

俺の食べていた飴は無くなっていて。

ぷはっ....//何すんだよこの馬鹿やろう!!

桃ちゃんはいたずらっぽく笑って

口の端を親指で拭って舐めた。

あっま....

そして見せつけるように

べろりと舌を出す。

彼の赤い舌には

俺の食べていた飴。

おまっ....//ほんとさいてー!!

赤が他の男から貰ったもの嬉しそうに食べてるからだもーん

顔を真っ赤にして

わなわな震える俺に

桃ちゃんは満足そうに

また俺の顎を持ち上げた。

なに、この飴返してほしーの?

いらないっ!!!//

はぁぁぁぁぁ....

ため息をつきながら

机に突っ伏し、

教室でお弁当を広げると

いつものように

桃ちゃんが

俺を膝の上に乗せてきた

いつも思うんだけど食べにくくない....?

そお?

彼は呑気に生返事をしながら

お弁当なんてそっちのけで

キャンディを食べている

....女子か

心の中で突っ込み

朝の事を思い出して

咄嗟に恥ずかしくなった。

いつもやられてばっかりは

悔しいので

桃ちゃんにお菓子を ねだってみることにする

桃ちゃんTrick or Treat!!

お菓子くれなきゃイタズラするぞ!!

すると桃ちゃんは

すぅっと目を細め

俺を窓際に追いやって

2人一緒にカーテンの中に入った。

外からは俺たちの姿は

足元以外見えない。

も、桃ちゃん....?

俺がびっくりして

目をぱちぱちさせていると

両手首を壁に押し付けられて

彼の唇が降ってきた

んっ、ふ....//

んっ....ちゅ、

もも、ちゃぁ....//

また深い深いキスをされ

頭が真っ白になる。

そして腰が抜けて

唇がやっと離されたと思ったら

俺の口の中には

歯にあたる甘いもの。

さっきのお返し....ね?

//!?

俺の腰を抱きながら

またぺろっと舌を出す彼は

本当に狡いひとだ。

こんなやつに惚れた俺も

どうかしているけれど。

ふはっwゆでダコみたいに真っ赤w

誰のせいだとっ....//!!

俺は壁を頼りに

必死の思いでカーテンから出る。

てか何もあそこまでしなくてもいいじゃん!!//

あそこまで....?あぁ、舌入れた事がそんなに、

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!

大きな声で喋ろうとする

彼の口を俺は必死の思いで塞ぐ。

まぁ、そんな事日常茶飯事なので

クラスメイトは気にしてない。

慣れって恐ろしい( ◜ω◝ )

桃ちゃんなんてもう嫌い!!

えぇ、俺は大大大好きだけど?

すぐそうやって!!//

そんな俺が好きなくせに~

~っ//もうやだぁ!!

ハロウィンのキスは

甘酸っぱい

いちごの味がした。

えんど....?

あ、ちなみに今日親居ないから

....行かないもん//

なーに想像してんの?いやらしい〜

ちがっ//

いいよ?俺飴よりとびっきり甘いもの欲しいなぁ?

っ....//

優しくして....よね//

.......

ねぇ聞いてる!?//

それは無理。

赤が可愛いすぎるのが悪い

抱き潰すから覚悟しろよマジ

なっ//

ほら、さっさと帰ろーぜ

ハロウィンに間に合ったァァァァ!! (息切れ) いやぁ、カーテンの中って.... 青春ですね....(は?)

この作品はいかがでしたか?

2,111

コメント

63

ユーザー

時差コメすみません!尊すぎますほんとーに!!!!めっちゃ可愛いすぎる🤦‍♀️💕フォロー失礼します!!!

ユーザー

ブクマ失礼致します!

ユーザー

青春ですね…悲しくなってきました…笑 いたずらっぽくTrick or Treatっていう桃くんが好きすぎてにやにやしてます。嫉妬もあれば計画的にキスできる方法を考える桃くんも凄いけど、桃くんに振り回される赤くんも可愛いすぎですね。青くんの無事を願います。面白かったです

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