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テラーノベル(Teller Novel)

⚠️注意⚠️ 地雷&純粋の方地球半周 nmnm キャラ崩壊注意

忘れないでね

忘れん坊な君

ふわぁ…

いつも体を起こすのは学校のホームルーム時間のギリギリで

呑気に欠伸までつき、軽くたったっと足をならして走ってくる

青は今日も余裕そう

がちゃっとドアが開く音が聞こえた

あぁ!桃くんだぁ〜

と言って、俺に抱きついてきた

遅刻しますよ

と言ったらはーいって軽い声で返事をする

ねー

青は正面を向きながら俺に話しかけに来た

なんで毎回迎えに来るのー?

これの説明も、何度もした

俺がいないと、先輩遅刻しますもん

今は遅刻程度で済んでますけど、いつか学校自体忘れちゃうかもしれないからですね

と説明したら分かったのか大きく首を上下に揺らす

なるほどね〜

後、この説明あと何回すればいいんですか?

と尋ねたらもうしないって苦笑いされた

また、この言葉も何百回も俺は聞いた。

あ、カフェ寄らない?

駄目ですよ、遅刻してるんだから

楽観的なところ、他人事みたいな態度

俺は昔までは苦手だった

いや、青に出会ってから少しは苦手で最初は青のこと苦手だった

でも、それでも

えぇ、めっちゃあそこのカフェ!美味しいんだよー!

とくにパンケーキが!!

青の笑顔は国宝的だ

その青の可愛らしい笑顔に俺は惹かれたんだ

重度な忘れん坊さんなのに、それだけは覚えてるんですね

と軽く口を挟むと

青はまたしも

そうかなー?

昨日食べたからさすがにね!

と照れくさそうに笑った

後ろから笑い声が聞こえた

青と一緒に歩いていたら

あの青髪の人、ADHDらしいよw…

うっそーw

だからちょっと普通の人と"ちょっと"違うのよね…w

と聞こえてきた

…もちろん、俺は青がそういう病気だって分かってこう接している

青はちゃんと俺に伝えてきてくれた

でも、その事は俺にしか伝えていない

青の表情が暗くなり

大丈夫?を掛けた瞬間

おっとっと、あぶなーいw

目の前が真っ暗になった

俺は道路に突き飛ばされたんだ

その瞬間、トラックの音が聞こえてきた

目が覚めるとそこは病院だった

俺は生きてるってわかって一安心した

あ、あれ…

俺は、

誰…だ?

扉の外から声が聞こえる

そして、扉が開き

親達

桃!

桃ってだれ?

…?

親達

青くんが!

親達

青ちゃんがぁっ…!

知らない人の名前を連呼してくる謎の人たち

誰だよ…

親達

死んじゃうの、、!!

俺は何故か体を起こした

いか、なきゃ…

俺は何もわかんない。なのに、俺は体の底から行かなきゃと言っている

青って誰なのかわからないのに、

助け…ないと

俺はチューブとかを全部外して

歩いた

親達

やめなさい、!桃

親達

あなた、足打撲してるのよ、!!

必死に止めてくる

俺も止まりたい。てか、ベットに戻りたい

なのに、足は勝手に動く

病室を出ると隣の部屋には

青と書かれた名前の部屋があった

俺は開けて、走った

あ、いらっしゃい桃くん

俺は心を撃たれた

…この人の顔を見てるとなぜか心の奥がざわめく

あれ?なんで泣いてるの?

あ、もしかしてもう少しで僕が死ぬから?

笑っていて何を言ってるのか分かんなかった

あれ?そうじゃないっぽいね

どうしたの?

おいでと言われて俺は足を運ぶ

どうしたのぉ、桃くんらしくないね

げほっ…

俺は声が出なかった

げほっ…げほげほ…!!

この人は目の前で苦しむ姿を見せた

あ…ッ

青…と呼ぼうとしていた

げほ…っ

…ごめん

…!!

青髪の人は涙を流してこういった

僕、もう無理だぁ…

は…?

青髪の子はさっきまで笑っていたのに

急にそんなこと言われたら

信じられないよ

…ごめんって

なんでか分からないけど謝ってくる

桃くん

忘れないでね

忘れないでね

…眠くなってきちゃった

体を倒して青髪の人は…

いや、

青…!!!

…!

俺は思い出した

青、

そして、俺の名前は桃

お母さん、お父さん

俺に素敵な名前を付けてくれてありがとう

…んふふ

青は軽く笑って

桃くん…

何?…

忘れないでね…

僕のこと

俺は黙った

…酷いなぁ

青は頬を膨らませてそう言った

忘れないでね

俺はそう発した

その時青は驚いた顔をしてこっちをみる

そ、それはこっちのセリフだし…

と言われ、俺は

青は重度な忘れん坊さんですもんね?w

と頭を撫でた

そしたら青の冷たい手が俺の手を覆いかぶせるように手を離した

青、?

せっかくなら…

青は俺の大きい手を握った

こうやって貰いたい

珍しく青は真剣な眼差しで俺を見つめた

…疲れたからこのまま、眠っていい?

俺は涙を片手で拭き取って

はい、

おやすみだね、桃くん

これなら、

"寂しくないよ"…

"おやすみなさい"

青先輩

青は笑顔を見せ、静かに眠った

そして、1週間後

青は、この世を旅立ち

最後にみせたあの笑顔は忘れない

高校3年生

3月5日

卒業式

今日は俺の愛する先輩…の墓参りにきた

____先輩

もう、_____先輩の年越しちゃいましたよ…

いつまで経っても、忘れませんからね、

後輩×先輩

END

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コメント

4

ユーザー

ブクマ失礼します!

ユーザー

ちょっと待って待って、泣いた ほんとに泣いた 感動(T ^ T)

ユーザー

最高すぎた😭 むぅちゃん天才すぎる✨✨✨✨✨

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