主
続きだぁ!
七海
私から言える事は1つです
七海
「抱え込み過ぎないように」
毒弥
……
毒弥
うん
毒弥
約束する
七海
はぁ…
七海
(守らないつもりでしょうね)
七海
(あなたはそういう人だ)
七海
守らない約束はしない方がいいですよ
毒弥
いやいや!守るつもりだよ?
七海
そう言ってあなたは1人で抱え込んで爆発するんです
七海
2年前もそうだったでしょう?
七海
あなたは自分が強くなれない事に苛立ち、夜もあまり寝ないで鍛錬をし、過度のストレスで倒れた
七海
違いますか?
毒弥
……
毒弥
ぐうの音も出ません…
七海
よろしい
七海
ちゃんと自分の限界を分かって下さい
七海
あなたはまだ子どもです
七海
頼るべき大人は周りにいます
七海
ちゃんと周りを頼って下さい
毒弥
でも私は特きゅ…
七海
特級だったらなんですか?
七海
周りに頼ったらいけないんですか?
七海
違うでしょう
毒弥
…
七海
…確かにあなたは特級です
七海
ですが
七海
あなたはまだ高校1年生の子どもです
七海
…少しは周りに頼りっぱなしのどっかの大人を見習ってください
毒弥
いや、私だって周りに甘えてるよ
毒弥
恵に玉犬出してもらったり
毒弥
悟に甘いもの買って貰ったり
毒弥
あとは…真希と体術したり
七海
それは甘えではないです
毒弥
ゔ…
毒弥
えーっと
毒弥
パンダに抱きついたり
毒弥
狗巻先輩に抱きついたりです
七海
任務を誰かに変わってもらった事は?
毒弥
無いよ?
毒弥
私が任務変わったら人が亡くなるかもしれないでしょ?
七海
少しは五条さんにあげて下さい
毒弥
w
毒弥
そうするよ
七海
…
七海
あなたは今、楽ですか?
毒弥
何?急に
七海
質問に答えてください
七海
楽ですか?
毒弥
うん、楽だよ((ニコ
七海
楽じゃないんですね
七海
はぁ……
七海
ホントにあなたは嘘が上手くなりましたね…
毒弥
なんで気づくかな…?
毒弥
ふぅ…
毒弥
嘘、上手くなったでしょ?
七海
ええ、危うく引っかかるところでした
毒弥
えー…あともうちょっとだったかぁ
七海
嘘をつく事より嘘をつかない事を頑張ってください
毒弥
そう、だね
七海
……
七海
あなたは強くなりましたね
毒弥
!!!
毒弥
どうしたの?急に…
七海
2、3年前よりもだいぶ強くなった…
七海
でも私から見るあなたは2、3年前と変わらない
七海
私から見えるあなたは触れば壊れそうなあなたです
七海
ずっとそこだけ変わってません
毒弥
……
七海
今から言う言葉は私からのお願いです
七海
1つ、無理をしない事
七海
2つ、周りに頼る事
七海
3つ、大丈夫じゃないのに大丈夫って言わない事
七海
この3つを守って下さい
七海
絶対にですよ
毒弥
守らなかったら?
七海
今まで秘密にしていた事を全て五条さんに言います
毒弥
…あ、悪魔だ
七海
何か?
毒弥
なんでもないです
毒弥
……
毒弥
分かった…
毒弥
約束する…
七海
それはよかった
毒弥
じゃあ、早速甘えていいですか?
七海
私でいいなら
毒弥
誰もここに来させないように見張ってて下さい
毒弥
少し、疲れまして…
七海
…分かりました
扉の近くに七海が移動する
毒弥
ぐすっ……
毒弥
ひぐっ……
毒弥
お母さん…
毒弥
私、疲れたよ…
毒弥
なんで…私に呪術を教えたの?
毒弥
なんで私を…
ずっと吐けなかった本音
なんで私なのか
なんで私が生きてるのか
どうして母親を守れなかったのか
呪術を習っていたはずなのに
術式に頼りすぎないように逕庭拳を習っていたはずなのに
父親も母親も守れない
親不孝者
出来損ない
ずっとずっとずっと
自分を責めた
毒弥
なんで私を…
生かしたの?
七海
ここには私しかいませんよ
毒弥
……?
七海
ちょうど良かった
七海
少し鍛錬に付き合ってくれますか?
七海
五条さん
毒弥
(やば…)
毒弥
(奥に隠れよ)
毒弥は神社のさらに奥に隠れる
五条
七海から頼んでくるの珍しい〜
七海
早く行きましょう
五条
え〜?ここで良くない?
七海
あなたは強すぎるので体術で
五条
そういう事ね
五条
いいよ
五条
まあ僕最強だから七海なんか瞬殺だけどねー
七海
……
五条
あ、毒弥見なかった?
七海
さっきまで居ましたよ
七海
もう帰りましたけど
五条
どこ行くとか聞いてない?
五条
電話が繋がらなくて
七海
さあ?聞いてませんね
毒弥
(そういえば寝る時にいつも電源切ってるんだよな)
毒弥
(夜中に悟から電話かかってくるから)
五条
もーう…任務任せようと思ったのに
七海
(それを言わないで下さい!!)
毒弥
!!
毒弥
(あっぶねー)
毒弥
(声出て来るところだった)
五条
ん〜これで出て来ないって事は毒弥はここに居ないんだぁ
毒弥
(なんかバレてたー!)
七海
だからいませんって言いましたよね
七海
人の話し聞いてますか?
五条
だって七海、毒弥に甘いんだもん
七海
甘いとは?
五条
すーぐ毒弥の事庇ってた
七海
それはあなたが白木さんに任務を押し付けようとするからでしょう
五条
押し付けてないよ
五条
愛のムチ
七海
愛のムチでもなんでもないですよ
七海
あなたがめんどくさいだけでしょ
七海
はぁ……
七海
早く行きますよ
七海
時間を無駄にしたくありません
五条
あ、待ってよ七海ー!
五条と七海が出て行く
毒弥
ふぅ…
毒弥
あっぶなかった
毒弥
もう最悪…
毒弥
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!
毒弥
泣いたの久しぶりだわ
そしてまた私は自分の気持ちに
毒弥
よし!切り替え、切り替え
蓋をする
毒弥
そろそろ出よ
さっきの場所から少し歩く
毒弥
ふぅ…
五条
あ!毒弥!
毒弥
げっ
七海
五条さんが探してましたよ
毒弥
?
毒弥
なんか用?
五条
任務任せようかと
七海
はぁ…
七海
(ダメですよ?)
毒弥
(ナナミンが目で言ってくる)
毒弥
あー…ちょっと今日はやめとく
五条
?いつもだったらするのに?
五条
今日なんかあったの?
七海
そもそもあなた…
七海
どれだけ白木さんに任務任せてるんですか?
七海
あなたが行けばいいのでは?
五条
ゔ…
毒弥
ご自分で行って下さい
五条
毒弥〜
五条
お願い!
五条
甘い物あげるから!
毒弥
まじ!?
七海
白木さん
毒弥
(名前呼んだだけでこの圧ってすごくない?)
毒弥
悟ごめん、無理
五条
え〜?
毒弥
ほら早く行きな!
毒弥
私ちょっと寄るとこあるから
毒弥
じゃ!
五条
ちょっと毒弥ぁぁ!
高専から出て少し歩いたとこ
毒弥
ナナミン怖すぎ…
毒弥
はぁ…
毒弥
無理…
八百万
毒弥さん…?
毒弥
あぁ?…え、…
毒弥
ヤ、ヤオモモ…
毒弥
(あー忘れてた…)
毒弥
(今ってピンチ?)
八百万
呪霊…の事を調べて見ました
毒弥
(うん、発音がまじの呪霊だ)
毒弥
(終わった)
八百万
あなたは呪術師という方では?
毒弥
(うん、バレた)
毒弥
え〜っと
毒弥
うん、まぁ呪術師だね
毒弥
それは置いといて
毒弥
まず、どうやって調べた?
毒弥
調べて出て来るやつじゃないんだけど?
八百万
お母様に聞きました
毒弥
お母様?
八百万
お母様は昔、呪術師に救われたと私が小さい頃に教えてくれました
毒弥
へ〜
毒弥
だからかぁ
八百万
なぜあなたは雄英にいるのですか?
毒弥
居たら悪い?
毒弥
私はあんたらの護衛を任されてんの
毒弥
あんたらの命を守ってんの
毒弥
ああ、別にみんなに言ってもいいよ
八百万
別に、そういう訳では…
毒弥
そろそろ護衛辞めるし
毒弥
呪霊の数が半分になってきたし
毒弥
まあ、私から明日みんなに言うよ
毒弥
ふっ…あはははは!
毒弥
いやぁまさかこんなに早くバレるとは…
毒弥
やっと辞めれるよ
毒弥
ヒーローになる奴らなんかの近くに居たくなかったからさぁ
毒弥
私、言ったよね?
ヒーローが嫌いって
毒弥
今まで私があんたらに笑ってたのも全部
毒弥
演技なんだよ
毒弥
私って演技上手いでしょ?www
毒弥
さぁて明日のあんたらの顔が楽しみだなぁ
毒弥
じゃ、また明日
八百万
……
主
はーい
主
またね!