「愛してる」

それから暫くの月日が経過した。

僕は今も桃機関で働き続けている。

挫折していた時期は色々大変だったけど、周りの助けもあり何とか復帰出来た。

僕はもう随分大人になれたと思う。

「待ってよー！」

「早く早く〜！」

「あっ…？！」

躓)

(持上

「ありがとう！」

「大丈夫！」

「ちょっと痛いけど…！」

(撫

「えへへ！」

「はーい！」

走)

「あぁ、ありがとねぇ。」

「今日は孫の誕生日だから、孫の家まで行こうと思ってねぇ。」

「良いのかい？ありがとう。」

「おや、良いのかい？ありがとねぇ。」

「ありがとう。助かったよ。」

「うん、ありがとねぇ。」

「はい、飴ちゃん。」

「気をつけて帰るんだよ。」

桜介とはあの件以来、一度も会っていなかった。

どうして桜介が僕に話しかけて来たのか、本当に分からない。

仕事場が同じだから、勿論偶に見かける程度ならあったけど、避けられている様子だったし。

ｸﾞｯ(腕掴

僕は訳も分からないまま桜介に着いて行った。