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コメント
3件
読み終わりました…!Aボタンが時計の怪物になってしまう展開、すごく切なかったです。でも「今を決める」っていう答えに仲間たちが辿り着くのが沁みました。漢字の画数の謎解きも好きです。戻ってきてくれて良かった…温かい気持ちになりました。
miyu
miyu
miyu
星夢 梅⭐️🌙🫧💭3
miyu
カチ、カチ、カチ、カチ。
鼓膜を不気味に圧迫する秒針の音が、薄暗い時計塔の最上階に響き渡っていた。
巨大な歯車が複雑に噛み合い、狂ったように逆回転を繰り返している。
その中心に、彼はいた。
ふうはや
ふうはやが声を震わせる。
そこに佇んでいたのは、かつての仲間、Aボタンの変わり果てた姿だった。
彼の背中には、肉を引き裂くようにして巨大な真鍮のゼンマイが突き刺さっている。
イメージカラーだった鮮やかな黄色はくすみ、瞳の奥には血のような赤色で時計の針が刻まれて、激しく回り続けていた。
Aボタン(突然変異
Aボタンの声は、ノイズが混ざったように歪んでいた
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
かざね
かざねが叫ぶが、Aボタンの耳には届かない。
彼の背中のゼンマイが激しく音を立てて回り、周囲の空間がぐにゃりと歪み始めた。
Aボタン(突然変異
Aボタン彡が狂気的な笑みを浮かべる。瞳の針がぴたりと静止した。
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
ゴーン、と重苦しい鐘の音が鳴り響き、壁に文字が浮かび上がった。
第1の試練:小手調べの暗号
「12」の時は「3」 「6」の時は「2」 「9」の時は「4」 では、「3」の時はいくつ?
しゅうと
としゅうとが鋭く言う。
りもこん
りもこん
りもこんが焦りで頭を抱える。
文字通り、彼らの足元の床がカチカチと崩れ始めていた。
ふうはや
ふうはやが叫んだ。
ふうはや
ふうはや
かざね
かざねが目を見開く。
ふうはや
ふうはやの叫びと同時に、壁の文字が弾けた。
Aボタン(突然変異
Aボタンが小さく呟くと、彼の背中のゼンマイがギチリと1回、逆方向に巻き戻る。
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
第2の試練:歴史の針
時計の針が「12時」を指してから、長針と短針が次にぴったり重なる。 その瞬間の時間を、僕たちの動画の歴史から遡れ。 それは今から何年、何ヶ月前?
りもこん
りもこんが声を上げる。
しゅうと
しゅうとが冷静に割り込んだ。
りもこん
りもこん
りもこんが声を上げる。
かざね
かざねが必死に記憶をたどる。
ふうはや
ふうはや
ふうはや
ふうはやがハッとしてスマホを取り出す。
ふうはや
ふうはや
全員の息が揃う。
いんく
バキン!と大きな音がして、時計塔の狂った逆回転がピタリと止まった。
Aボタンの瞳から赤い光が消え、彼が苦しそうに膝をつく。
背中のネジは、あと1回巻き戻せば完全に外れるところまで来ていた。
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
Aボタンの声から刺々しさが消え、懐かしい、いつもの優しい声に戻っていく。
だが、彼の目の前には、最後の残酷な選択肢が出現していた。
最後の試練:決定の選択
彼の前に【進む】、【戻る】、そして【Aボタン】と書かれた3つの錆びついたスイッチが浮かび上がる。
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
りもこん
ぽつりとりもこんが呟く。
しゅうと
しゅうとが首を振る。
かざね
かざねがスイッチを見つめる。
ふうはやが、一歩前へ出た。その目は迷いなく、中央の【Aボタン】を見つめていた。
ふうはや
ふうはや
ふうはやは振り返り、メンバーたちと視線を交わした。みんなの想いは一つだった。
いんく
いんく
いんく
4人は同時に、中央の【Aボタン】へと手を伸ばし、力いっぱいに押し込んだ。
いんく
その瞬間、時計塔全体が眩い黄色の光に包まれた。
背中の巨大なゼンマイが、キィィィンと高い音を立てて木っ端微塵に砕け散る。
Aボタン(突然変異
Aボタン(突然変異
光の中から、人間の姿に戻ったAボタンがゆっくりと倒れ込んでくる。
ふうはやがそれをしっかりと両腕で抱きとめた。
いんく
Aボタン(突然変異
崩れかけた時計塔の隙間から、温かい朝の光が差し込み、5人の影を静かに照らし出していた。
miyu
星夢 梅⭐️🌙🫧💭3
miyu