ヘタレ

俺は自宅警備員の22歳

ピッチピチのイケメンで若いイケメンだ

そんな訳ないけども

まぁごく普通の凡人ではない何かだ

とりま暑い

暑すぎる

夏なんて嫌いだ

クーラーガンガンの家に帰りたい

なのにそこら辺で子供が遊び回ってやがる

頭沸いとんのか

こんな暑い状況でよくもまぁ鬼ごっこが出来るもんだ

理解ができん

家に帰ってゲームでもしとれ

子供を見ていたら背後から手が出てきてそのまま俺の目を覆った

視界が一気に晴れて眩しい

しかもなんかいい匂いしてきて腹立つ

この爽やかな表情と裏腹に女子に負けない程可愛い声をしている彼は黄

服装もザッ夏って感じの爽やかなシャツを着ている

俺は公園の反対側にある店に来た

うおっびっくりしたこの B B A が

B B A が店の中に呼びかけると軽い足音が近ずいてきて

店のドアからぴょこっと出てきたのがうちのリーダーの紫

そう言いながら店の中に戻ってアイスの準備をしに行った

エスパーかな？

こいつは天然で面白い橙

確か今日の最高気温35度でしたっけ

暑過ぎます…

溶けちゃいそうです…

後ろから首に冷たい何かを押し付けられてつい変な声を出してしまった

橙くんは僕に背を向けて走って行ってしまった

言えば良かったかな…

公園に入ろうとしてベンチの方を見るとそこには子供を連れた母親らしき人達が座っていた

俺はあの子供に言われた方向に走った

そしてこの派手が髪のお陰ですぐに見つかって…

黄の無事がわかってからか肩の力が抜けた

黄が慌てた様子でこっちに駆け寄ってきた

俺は黄の顔を両手で掴んだ

俺は黄の手を離し後ずさった

黄は俺から目線を外しているそっぽを向いている

そして顔はこの暑さでも汗1つかかなかった彼が赤面して首筋に汗が見える

これは脈ありか…？

おい待て心臓やばいやばい！！！！

この方今まで告白なんて陽キャ達がする事やったことねぇんだよ！！

恋愛ゲームやらなんやらも特にしてこなかったし！？

告白する現場を見るのは漫画かアニメくらいだぞ？？？

なんて言えば良いんだよっ…！！？

俺は黄の腕を掴んだ

あ〜もう頭回らんし顔暑くて黄の顔見てらんないどうしよう…

けど俺の事好きって事で良いんだよな…？

え待ってなにこの間怖いんですけど？？？

俺は顔を両手で掴まれ

ガチッと音がすると同時に歯が痛い

でもそんなのどうでも良くて

俺をじっと見つめて…

えっまてまてまてまて死ぬぞ俺

顔面がこんな暑くなるなんて知らねぇぞおいゴラ

ずごっと隣から音がする

黄は俺を抱き寄せ音のする方から隠すかのような体制をとった

そこには転んで床に寝そべっている橙と

橙の後ろでしゃがんでいる紫がいた

黄の抱きしめる力が強くなった

黄は行き良いよく離してくれて…

俺は体制を崩し海に入ってしまった

紫さんは橙の腕を掴み無理やり海の中に入っていった

実を言うとまだ状況が理解出来ていない…

だけど…