コメント
8件
このまま両思いっていう展開かと思いきやまさかの片思いのまま終わるっていう儚いお話でした🥲 天才かと思いました、てか天才ですよね😏😏😏 超関係ないけど今日わんわんの... 🥹🫶🏻🫶🏻🫶🏻
黄青
短め
stxxx
nmmn
通報 厳禁
黄
黄
無邪気な笑顔で僕にそう伝える まだ未知なことばかりの黄くん
僕の後輩であり、 それにメンバーでもある。
陰キャの黄くんに積極的に話しかけたのは僕。
彼にとってメンバーの中で一番最初に打ち解けて仲良くなったのも僕。
彼に配信の仕方やゲームの仕方を教えたのも僕。
彼にお洒落や女の落とし方を教えたのも僕。
彼を、僕好みの人間に育てたのも、僕だ。
彼には音楽やMIXの才能があったし
僕みたいに彼に近付いて表だけ仲良くなって利用してやろうなんて活動者は沢山いた。
僕もその内のひとりだ。
だけど黄くんは、 僕が思っていたよりいい人過ぎた。
利用されているのに薄々気付いてるのにも関わらず無償で手伝って、
僕がどれだけ面倒臭いことを言ってもはいはい。と聞いてくれて
部屋の掃除だとか 編集を手伝ってくれたりだとか
酒も呑めない癖に酔ってる僕の悩み相談とか親身に聞いてくれて、
いつしか黄くんに対して、後輩以上の感情を抱いていた。
友達でも親友でもない なにか
黄くんが僕の家に遊びに来る時はわざと部屋を汚くして、
学校の関係で早めに帰ってしまう時は寂しくなって、
僕以外のメンバーと仲良くなりかけてる所を見るとイライラして、
僕のことを青先生と敬意を込めて呼ぶ姿にふとどきっとして、
そんなこともあって、なんとなく僕自身もこの感情に気付いていた。
でも、この感情を自覚してしまったら 一線を超えてしまう。
流石にこんなこと 馬鹿な僕でもわかってた。
だから僕はこの感情の全てを心に閉じ込めておくことにした。
いつものように 僕の家に黄くんが遊びに来て
ゲームをしながら 上手くなるコツを教えたり
簡単に作った夕飯を一緒に食べながら活動の話をしたり
僕がお酒を呑んでる中 黄くんは烏龍茶を飲んだり
僕の汚い感情が溢れ出ないようにそうやって過ごしてきた。
なのにコイツはとことん 僕のそんな気持ちを無視して
思わせぶりな行動をしてくる。
黄
そう言って 僕の頬を優しく触るし
黄
なんてあざといこと言ってさ
ほんとばか 僕じゃなきゃ勘違いしてるっての
「 きっと僕じゃなくても。」
そう思うと 何故か胸が凄く苦しくなって
さっきまで平気でできていた呼吸も、するのが難しくなる。
ここまで僕がひとつの感情に支配されるなんて、思ってもいなかった。
黄
急に大きな声をかけられて 僕は、はっと正気に戻る。
黄
黄
泣いていた?
目を擦ると確かに僕は泣いていて 自分でもびっくりした。
青
青
僕は咄嗟に考えた言葉で 黄くんに言い訳をする。
お前のせいだよ、 なんて言えるわけない。
黄
黄
そう僕の手を握り 真剣な眼差しで訴える
黄
黄
何故か涙目で子犬みたいな顔して僕を慰めようとしてくれる黄くん。
ああ、好きだな
そんなことを思ってしまう馬鹿な先輩を許して欲しい。
黄くんの言う一番や大好きは あくまで先輩や親友として、
でも僕がアイツに抱いてる この汚過ぎる最悪の感情は
恋愛感情。
これからも一緒に活動していくメンバーとして、親友として
決して一線を超えることは 許されない。
黄
僕は息をはーっと吸って
机に置いたままの残りの酒を一気に流し込んだ。
青
青
僕はそう言って 黄くんのことをよしよしと撫でる
僕に撫でられて安心したのか
ほっとしたような顔をして、 よかったです。と笑顔になる黄くん
ほんと愛おしいヤツ
黄
黄
青
頼むからそんな顔をして 甘い言葉を掛けないでくれ。
僕はまた深呼吸をして 自分の気持ちを落ち着かせて、
涙が出ないように口角を上げながら 黄くんの髪に触れた。
青
青
僕のその言葉を最後に
さっきまで僕を蝕んでいた 苦くて汚い感情は
もう感じなくなった。
仕方ない
結局は全部
君に近付いて 君を利用しようとして 勝手に好きになって 勝手に諦めた
そんな馬鹿な僕の自業自得。
おわり
結局は黄くんを利用しようとして好きになっちゃった青くんの自業自得って話です。
でも沢山の活動者に良いように使われてた黄くんを救い出したのも青くんなんですね。
でも黄くんは恩や尊敬を感じているだけで恋愛感情は一切ありませんでした。
まじ報われて付き合って欲しいよな 片想いにしたの私だけど