◤◢◤◢ 注 意 ◤◢◤◢ こ の 投 稿 に は 文 豪 ス ト レ イ ド ッ グ ス の 太 宰 さ ん と 中 原 さ ん の カ ッ プ リ ン グ 要 素 が 含 ま れ て い ま す 。 そ れ で も い い よ ! っ て 方 は ど う ぞ .ᐟ
答 え ひ と つ
中也
…ぅ
帰るのだりぃ……頭痛てぇ…
中也
さいあく…だ…
どうかしたんですか?
中也
…ぁ…?
いつの間にか隣に誰かが座っていた。視界がボヤけてよく見えないが、声質的に男だろう
全く気配を感じなかった……
中也
…てめぇ、黒社会の人間か…
ほう?どうしてお分かりに
中也
かんだよ、勘
中也
オレもお前側の人間だからなぁ…
それは……そうなんですね。お仕事大変でしょう
中也
まァ…そうだな
かなり飲まれているようでしたので、何か上手くいかない事でもあったのかと思いましてね。
中也
…
お話、少しでも軽くなるならお聞きしますよ?
中也
…相棒と喧嘩したんだよ。
ほぅ…
一体何が原因で喧嘩を?
中也
今日、任務の作戦をアイツが考えると何故か立候補したんだ。いつもはサボってる癖によ、そんで提案してきた案が気に食わなかった。
中也
無能力者の最下級構成員を大量に犠牲にする前提で成り立つ完璧な作戦
太宰
……
中也
アイツは、無能力者の最下級構成員をゴミ当然のように扱う。どれだけ死のうが死なぬが、アイツには関係のねぇ話だ。
中也
最下級構成員だって、死ぬ覚悟は出来てるに違いねぇが…
中也
アイツらがあの完璧な作戦の為に犠牲を払うぐらいなら、俺は独りでも多く犠牲を生まない作戦を遂行すべきだと思った。
中也
そしたらよ、下級構成員が死ぬ事ぐらいどうでもいいでしょ?なんて言うんだぜ?
中也
巫山戯るなよ…!!
中也
…あんな奴の作戦呑むぐらいだったら俺が全部アイツらの分背負って独りでやる。俺一人であんな任務充分だ。汚濁使って敵全員──
……あのさぁ、莫迦?
僕が完璧な作戦する為だけに下級構成員無駄にしようって思ってる訳?
この声──隣を見るとそこには太宰が居た。
中也
え、てめ…何で…!
太宰
本当君信じられない…声ちょっと変えたぐらいで別人だと思われてたし…他人だと分かってて汚濁の事まで……良かったね?僕が僕で、
妙に核心を突いてくる言葉も、気配を感じなかったのもそれだと納得出来る。
中也
さ、さっきまでは視界がボヤけてよく見えなかったんだよ…!
太宰
他人だと分かってて、こんな内部情報話しちゃ駄目でしょ?
中也
それは……手前のせいだ…ッ!
中也
太宰があんな作戦決行しようとするからだろ!?
太宰
…
中也
言っとくが俺はまだあの作戦を受け入れるつもりはねぇ…ッそもそも!俺が汚濁使えば善いじゃねぇか…!!アイツらは居なくてもイイだろ!?何でそうしねぇんだよ!!!
太宰
…だからだよ
中也
…は?
太宰
此処最近、殲滅とかの任務が多くて汚濁の使用頻度が増えてるでしょ?只でさえ汚濁は君の身体に大きく負担を掛ける事になる
中也
そんな事、俺が一番分かってる!!
と言うと太宰が中也の服のボタンを外し始めた。
中也
太宰ッ!?!何しやが──
太宰
分かってないよ
太宰
…ほら、此処だけでこんなに傷がある。
中也
…っ
露出した鎖骨辺りには多くの傷が切り刻まれていた。
太宰
負担もかかる上に、君の身体にどんどん傷がついていく。
太宰
…男の服剥ぐ趣味は無いけど、中也が汚濁を使用後に傷の数や深さを見させてもらったよ
中也
は!?!
太宰
下着は脱がせてないから気にしなくて大丈夫だよ?
中也
そういう問題じゃ!!
太宰
…どこも真新しくて深い傷ばかりだった
太宰
中也が思ってるより、中也は傷ついてる。でも君は自分の身体に幾ら深い傷が増えていったってマフィアに身を捧げるのでしょう?
太宰
──だから、君に出来るだけ負担をかけず最下級構成員を上手く使おうと思ったの
太宰
そうすると必然的に下級構成員の犠牲も増える計算になる。
中也
アイツらが犠牲になるぐらいだったら、汚濁を使わずに任務完了して見せ──
太宰
ピンチになったら使うんでしょう?今回の任務を中也単体で遂行するなら汚濁を使わない限りは無理だ。失敗する
中也
…
太宰
また傷作るつもり?
中也
まだ決まったわけじゃ…
太宰
汚濁使わずに遂行出来たとしても、君は汚濁を使用した場合よりも更にボロボロになって帰ってくるだろうね?
中也
…太宰は、俺に傷ついて欲しくないって言うのかよ、
太宰
無駄傷が君に残るのが嫌なだけ。
中也
…手前の勝手で黙って下級構成員が死んでくの見てろってか?冗談じゃねぇよ。傷なんざどうってことねぇ!!!
パチン
太宰が中也に平手を打つ
中也
…ッ手前!!何しやがる!!!
太宰
お願い、言う通りにして
太宰
…中也が好きなの
中也
…は……?
太宰
もうこれ以上、黙って君が傷つくのを見てなんて居られない。無茶して死んで欲しくもない
太宰
──お願いだから…
太宰が俯く
中也
…太宰、こっち向け
太宰
…?
パチン
中也が太宰に平手を打つ
太宰
っいった…!!!
中也
俺は死なねえ、絶対にだ。
太宰
はぁ?…無責任にも程があるんじゃないの
中也
俺だって傷つきたくてやってる訳じゃねぇ、でも目の前のアイツらが死ぬぐらいだったら俺がやる。
中也
…この傷、治すの手伝ってくれよ。太宰
太宰
は…?
中也
──太宰にだったら全部見せてもいいぜ?見られなかった下着のナカまでな
太宰
…酔った勢いでそんな事言うなんて、善くないんじゃない?
中也
酔いならとっくに覚めてる
中也
この職業柄傷つくことを恐れて任務に取り組みたくなんざねぇ、だから手前の言う事は聞いてやらねぇ。
中也
でも、手前ぐらいだったら俺に薬塗ったり包帯巻いたりする事ぐらい出来るだろ。
太宰
…
中也
暫く忙しくて薬塗る時間が無かったからな
中也
…どうなんだよ太宰。これでもダメかよ
途端、太宰に引っ張られ強引に唇が合わさった。
中也
…ンっ!?
太宰
…明日までに改良案練ってくるから、今日はもうお酒飲むの禁止ね。
中也
ッ…!わ…分かったよ、宜しく頼む…
太宰
──所で、君は僕に全て見せると言ったし、僕は君の事が好きだと言ったしキスまでした。返事はYes?No?
中也
キスって…手前が強引にしたんじゃねぇかよ…!!何の返事すりゃいいかすら分からねぇし…っ
太宰
とぼけないでよ中也、折角人がまた案改良してくるって言ってるんだからさぁ…
太宰
…僕と付き合うの?付き合わないの?
中也
…そんなの、決まってるだろ
Yes──
終わり