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曲パロできてて凄! 私難しくて無理…!めっちゃ上手!
主
主
主
主
主
8月14日の午後12時半くらいのこと。
かもめ
かもめ
かもめ
そらねこ
そらねこ
かもめ
かもめ
そらねこ
かもめ
そらねこ
かもめ
そらねこ
そらねこ
かもめ
そらねこ
かもめ
そらねこ
かもめ
そらねこ
そらちゃんの手から猫が飛び出した
そらねこ
そらちゃんは猫を追いかけた
逃げた先に道路があることを知っているからだ
そらねこ
猫が勢いよく道路に飛び出す。そらちゃんと一緒に。
俺の眼には赤くなった信号とそらちゃんの姿が映った。
かもめ
次の瞬間、トラックが突っ込んできた。
そのトラックはそらちゃんを鈍い音を立てながら轢く。
真っ赤な血飛沫と君の匂いがむせ返りそうなくらいに混ざり合って俺を襲う。
かもめ
鳴き叫ぶことも忘れて。ただ突っ立っていた。
「そらちゃんが死んだ」という事実を受け入れられずに。
かもめ
カゲロウ
カゲロウ
カゲロウ
陽炎が「にぃっ」と気味の悪い笑みを浮かべる。陽炎が俺を嗤う。
サイレンの音がする。蝉の声も、10分前から変わらず、鳴き続けてる。
視界が眩む。
かもめ
最後に聞こえたのは暑さを強調する蝉の声だけだった。
次に目を覚ましたのは、俺のベットの上だった
目覚まし時計が鳴り響いている。
かもめ
時計は8月14日の午前12時過ぎを指している。
かもめ
かもめ
やけに煩い蝉の声を覚えていた。
かもめ
そらねこ
かもめ
かもめ
俺はふと、同じ公園で昨日見た夢を思い出した。
かもめ
そらねこ
かもめ
ベンチから立ち上がり、2人で歩いた。
嫌な予感がした。
かもめ
かもめ
周りの人の様子が変だ。
みんな、口を開けて上を見上げている。
かもめ
キャーーーーー!!!
という誰かの悲鳴とともに、俺の味気ない声が聞こえた。
次の瞬間。落下してきた鉄柱が、そらちゃんの心臓を貫いて突き刺さる。
場違いな風鈴の音が聞こえた。
かもめ
かもめ
カゲロウ
カゲロウ
カゲロウ
かもめ
カゲロウはワザとらしく見覚えのある笑みを浮かべた。
かもめ
意識が朦朧とする中、そらちゃんの横顔が笑ってる気がした。
あの日から、何度そらちゃんがタヒんだだろう。
毎回、最後にカゲロウが笑って終わる。
このループを終わらせる方法。
ループしてる事を知った時からなんとなく分かっていた。
でも、実行はしていなかった。でも、今。今回こそやる。
かもめ
かもめ
かもめ
次の瞬間。トラックが突っ込んできた。
俺がそらちゃんを押し退け道路に飛び込むと同時に。
トラックが俺にぶち当たる。体が軋む。
血飛沫と、そらちゃんの瞳がぼやけて見えた。
そらねこ
かもめ
カゲロウ
かもめ
かもめ
カゲロウ
俺は死んだ。ループを終わらせる為に。そらちゃんを生かす為に。
どこにでもありそうな夏の日。
その日、この場所で「なにか」が終わった。
8月14日
・ 僕はまた、自分のベッドで目を覚ました。
そらねこ
猫を撫でながら一人でぼやく。
僕は今日もかもめさんの死を目にするだろう。
主
主
主
主
主
主
主
主