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敦
なっ......！
与謝野
莉緒！！！！
中也
おい、莉緒！！！
太宰
......君の異能かい？研究長
研究長
ああ
研究長
私はどんなものでも操ることができるのだよ
太宰
それでそこら辺に落ちてた剣を操った訳だ
敦
胸と...頭が！！！
敦
貫かれて......！！
与謝野
こんな檻なきゃ異能で治せるのにっ...
与謝野
目の前の命が......！
鏡花
莉緒......！
中也
ﾁｨｯ！どうにかなんねぇのかよ！？この檻！！
鴎外
無理だろうね
中也
......！首領...！
乱歩
ああ...これは...
乱歩
大丈夫そう、かな？
敦
え......？
莉緒
......ｳｸﾞｯ...ｱ、
莉緒
いった...い、でしょ......
敦
な！？
中也
おいおいおい...まじかよ
芥川
先程胸部と頭部を貫かれた筈...！？
研究長
3982番の異能だよ
敦
え？
研究長
3982番の異能は【負感少女】という
鏡花
負感...少女...？
研究長
異能持ちは我々にも予想外でな
研究長
簡単に言えばコピー......いや、
研究長
レプリカ、だね
敦
レプリカ......？
研究長
3982番の異能は知っている、または認知している異能を使うことができる、物を作ることができる
研究長
ただし、本物そっくりの威力は出せない
研究長
威力はその時抱えている負の感情が大きければ大きいほどに強くなる
鏡花
負の、感情......
研究長
そして、その異能には強制発動の効果が1つある
研究長
それはどれだけ傷つこうが病気になろうが寿命を迎えるまで死ぬ事がない、というものだ
研究長
だが、そこの人虎とは違い治癒はしない
研究長
痛みはもちろんのこと感じる
研究長
最強だろう？
太宰
......最強、か
太宰
莉緒ちゃんからしたら最凶であり、最恐だね
研究長
ほら、思い出すんだ
研究長
覚えていないのか？
お前が足掻いたあの日に
お前が足掻いたあの日に
研究長
目までくり抜いてやったというのに
与謝野
......なんだッて...？
芥川
莉緒の......左眼か？
中也
......あれやったのは手前ぇってことか？
研究長
誰が勝手に髪を切って良いと言った...？
莉緒
:(´◦ㅂ◦`):ﾋｯ
莉緒
それ、は、
研究長
何故切った？
莉緒
女に思われたくなくて......
莉緒
男の人の目線と動きと声が怖、くて
研究長
そんなのはお前の都合だろう？
研究長
もういい
莉緒
いっ嫌！！やめて！！！
研究長
ｶﾞｯｯｯ
莉緒
い゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！
与謝野
女に思われたくない......？
中也
どういうことだそりゃあ
莉緒
......負の感情をだすために......
そして、前世の記憶をとりもどすために
そして、前世の記憶をとりもどすために
莉緒
僕は沢山の、種類の......痛みを、ショックを味わされた
莉緒
そのうちの、......一環として
莉緒
私は男に犯されそうになった
中也
......あ゛？
莉緒
......ううん、されたんです
莉緒
それがトラウマになって
莉緒
男性恐怖症になって
莉緒
2度3度されて
莉緒
気づいたんです
莉緒
「女に見えなければされないのでは」、と
莉緒
髪を切って、「僕」というようになって
莉緒
結果、もう犯されなくなった
莉緒
でも負の感情をだす方法がこれで1つ無くなってしまったと
莉緒
僕は「お仕置」された
太宰
その仕置きが目だということかい？
莉緒
......はい
太宰
へぇ......
研究長
なあ？何を戸惑うことがある？
研究長
お前からしたら好きな漫画の世界、強い異能、桁違いの体術
研究長
そして、怪我や病気による死を恐れることもない
研究長
幸せだろ？良かったじゃないか
莉緒
.........
莉緒
は？
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