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#ゆらの小説コンテスト
水桜(低浮上中)
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22
#hret
──放課後──
放課後のチャイムが鳴った。教室は一斉に騒がしくなり、部活へ向かう者、帰り支度をする者が入り混じる。西日が窓から差し込んで、教室を橙色に染めていた。
えとが、帰りの支度をしていると、廊下から聞き覚えのある声が近づいてきた。
🦖
🦖
じゃぱぱがえとの机の前に立った。ちょうどその時だった。
教室の後ろのドアが開いた音がした。
振り返るまでもなく、空気が変わる。甘い香水と、微かに残るシャンプーの匂い。ゆあんが自分のカバンに肩を掛けたまま教室に入ってきた。忘れ物を取りに来たような足取り……のはずだった。
ゆあんの視線が、えとの机の前に立つじゃぱぱの背中に刺さった。
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小さくて、誰にも聞こえないような声で呟いた。
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ゆあんは一瞬だけじゃぱぱの背中を見てから、視線をえとに変えた。
柔らかい表情のまま、笑顔をつくった。
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嘘だった。筆箱はカバンの中にある。ゆあんは自分の机に向かうふりをしながら、ゆっくりとえとのほうへ近づいてくる。
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じゃぱぱの挨拶に、にこっと笑った。目が笑っていない。
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すっとえとの机の横に立った。自然に、けれど明確にじゃぱぱとえとの間に割り込む
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声は穏やか。けれど穏やかすぎた。自分の胸ポケットをとんとんと叩いた。まだえとのペンが入っている
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首を微かに傾ける。
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えとの制止の声に、ゆあんはぴたりと動きを止めた。
けれど表情は崩さない。にっこりと、完璧な微笑みのまま。
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教室にはまだ人が残っていた。帰りの支度をしながら遠目に見ていて、なんとなく3人の空気を察してくれている。
じゃぱぱはゆあんの突然の割り込みに、少しだけ眉を寄せていた。
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ゆあんの目が細くなった。笑っているのに、空気が冷える。
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そう言いながら、一歩も退かない。むしろえとの机に腰を掛けて、完全にそこに居座る体勢を取った。
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えとではない、じゃぱぱの困感を楽しむように、えとを見下ろす。
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コメント
7件

嫉妬してるのかわぁい
続きが気になる終わり方...素晴らしい👏 尊すぎる💕
第6話読みました…! ゆあんくん、完全に警戒モード入ってて最高に好きです。にこっと笑って目が笑ってない描写、ゾクゾクしました。 「俺より先にえとさんに話に来たんだ」←この独占欲の出し方、痺れますね。 じゃぱぱとえとの距離を、こんな自然に割り込んでくるの、じわじわくる…。 次が気になりすぎます🥀🤍