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未来

わたしも!学級委員になりたい!

松井

え?どうした?

突然の私の告白により、クラスメイトたちが困惑していた。

大型あれでしょ?葉月と一緒になりたいからじゃないの?

正蘭

え…。どうしたの?未来ちゃんってそんなキャラだったけ?

幼馴染だったよね

え?マジで

萌乃

夏川ちゃんさー、そんな生ぬるい理由で学級委員が務まるとか思ってないよね?

一軍たちから非難されてしまい、一瞬怯んでしまった。確かに蜂屋さんたちのいうことも一理あるが、それ以外にもやらなければならないこともあったので思わず、大きい声で反論してしまう。

未来

それは、違う!

今日夏

何が違うの?

未来

(落ち着け、わたし)

未来

確かにみんなの言ってることは合ってるけど

今日夏

ほら〜

未来

わたしはわたしのことでやりたいことがあるの

は?

未来

(後、正蘭がムカつく)

未来

理由はただそれだけ…。

正蘭

…。いいよ。

正蘭

候補変わっても。

未来

え!?

正蘭

なりたいんでしょ。やれば?

未来

あ、ありがとう!

正蘭

でも、理由は詳しく聞くよ。

未来

…。わかった。

未来

自分さ、ちょっと後悔してることでいっぱいなんだよね。

周りからはコソコソと話が聞こえているが、正蘭は黙って話を聞いていた。

未来

例えば、あれやればよかったな〜とかってさ誰にでもあるでしょ?正蘭ちゃんとか

例えば、卒業式で誰にも知られず後悔しか残ってない状態で死んでいった私とかさ

未来

(口には出さないけど)

未来

だから、何かに挑戦したいって気持ちが正しいのかな。例えば、クラスメイトの気持ちとかに寄り添ってみたりとか

正蘭

まぁ、だいたい言ってることは把握したわ

正蘭

いいよ。やっても

未来

え?

意外だった。

正蘭はもっと負けず嫌いなイメージを持っていたが、こんなにあっさりしているのを見たのは初めてだった。

正蘭

別に私、内申点上げるために立候補しただけだし。それに他にもあるでしょ。

未来

う、うん

正蘭

決まりね。

松井

あ、じゃあ、学級委員お前でいい?

未来

あ、はい!お願いします!

こうして晴れて私は学級委員になれたのだった。

松井

よし。係はこれで決まりだな。

キーンコーンカーンコーン

松井

よし!お前ら休憩入っていいぞ〜

未来

(やっと終わった〜)

リズ

やぁやぁ。アリスちゃん

未来

ぎゃ!

机の下から声がしたので振り返るとリズが私の太ももに顔を乗っけて顔を覗き込んでいた。

流石にキモかったので蹴り飛ばしてしまう

リズ

いった!蹴らないでよ!

未来

うるさい!で何よ!気持ち悪い!

リズ

学級委員になったんだ

未来

そうよ!何よ、いきなり出てきたと思ったら

リズ

さっきさ、やりたいとかなんとか言っててその中の理由の中にさ、「クラスのみんな」に寄り添うことについてなんだけどさ聞いていい?

未来

別にいいけど。

リズ

具体的に何するの?

未来

え?そうねー。例えば、悩みを聞いたり協力できることならなんでもするけど。

未来

だってさ

小声で耳打ちをする。

未来

そうしたらさ、クラスのみんなのことがわかるし、少なくとも私が死なずに済むでしょ

リズ

確かに

リズ

期待してるわ。アンタの活躍。

リズ

あ、あとさ。そういうのもいいけど将来について真面目な話。

未来

何よ?

リズ

クイズね。アンタの今の学年はなんでしょーか?

未来

今の学年は、中3よ。

リズ

半年後には何がある?

未来

高校受験…?えっ!!まさか!

リズ

つまり、アンタは半年後に高校受験を控えてる受験生!

未来

え?嘘でしょ。また受験勉強しなくちゃいけないの?

リズ

そういうことになるわね

リズ

まぁ、やり直しが効くし、志望校のランクを変えたりすることはできるわ。

リズ

それに

未来

何?

リズ

あの麗って子と同じ学校にはなりたくないでしょ

リズ

私、あの子嫌いなの

未来

…。私も大っ嫌い

そう言いながら、私は一周目の忘れもしない出来事を思い出していた。

一周目の英語の定期テストの返却の時間

岡本

富山くん、夏川さん

岡本

夏川さん、すごいわよ!前よりテストの点数上がってる

未来

あ!ほんとだ

前回は80点台だったけど前回より10点上がっていた。

岡本

この調子で頑張ってね!

未来

はい!ありがとうございます♪

未来

(数学とかはあんまり上がらなかったけど英語の点数高くなってよかった)

セナ

わ!すごっ。

なんでこんなにいい点取れるの?

未来

えーっとちょっと勉強したんだよね。

今日夏

未来ちゃん、ほかの教科はめちゃくちゃ低いけど英語はできるよね。

少し今日夏の言葉にカチンときたが、すかさず「ありがとう」と言った。

未来

(オール赤点に言われたくない)

岡本

はい、蜂屋さん。この前より低くなってるわよ。大丈夫?

…。はい。

岡本

このままだと内申点低くなるわよー。もう受験生なんだから。

うるさいな!わかってるわよ!

女子A

え?やば

男子B

怖ぇ

チッ!

未来

(どうしたんだろ)

(アイツ、マジでうざい)

休み時間

未来

えっと次の授業は…と。

萌乃

よっしゃ!夏川ちゃんのテスト結果ゲット〜♡

油断しているうちに蜂屋さんたちに机の上に置いていたテスト結果を奪われてしまった。

未来

あっ!

未来

返して!

えー笑。なになにー?知りた〜い

どうせ、オール5取れる点数ばっかでしょ?

えーなになに。国語は78点、社会70点、数学45点!

萌乃

えっ!!数学45点はやばすぎ笑

後、理科60点!英語が96点!

よって今回は〜、英語が一番!

未来

なっ!やめてよ!

未来

お願いだから返して!

返すよ。ほら!

蜂屋さんはニヤニヤしながらテストをばら撒いた。

思わず拾おうとすると取り巻きの一人が足で私の拾おうとしている手を踏んづけた

あ、ごめーん!足が滑った

未来

いった!やめてっ!

夏川ってさ〜。こんなんで受験乗り切れると思う?無理に決まってんじゃん

未来

…!

そう言い、英語の答案を奪い、ビリビリと嫌な音が鳴り響く。

あー、おもんな

萌乃

うっわ〜きっつ

さ!行こっ!

未来

(ひどい…。せっかく頑張れたのに…。)

未来

…う、ううっ。

思わず涙がこぼれた。

あの悔しい思い出が蘇り、怒りのあまり自分のスカートを握り締め、わなわな震えていた。

未来

許さない…。

未来

(今のためにも今のうちに学力貯めとかないと…。)

リズ

おーい。

未来

リズ

大丈夫?

未来

え、うん。

リズの手が私の目の前であげ振りしていたのに気づき、は!と我に返る

リズ

とにかくさ、勉強とかそういうのも大事だけどたまには息抜きしなさいよね。アンタ、抱え込む体質なんだから。

未来

わかった。ごめん。

リズ

うわっ!クソからメールきた。

リズ

しかも来いって来てるし…。もーっ!気持ち悪い!あの人セクハラ気質だから嫌だよ

未来

(上司いたんだ)

未来

行ってきたら?あとは自分でやる。

リズ

わかった。あとでね

そう言い、リズは教室から出て行ってしまった。

未来

あー、しんど

天翔

なぁなぁ。夏川!

未来

(うわっ!秋元)

秋元は蜂屋さんの彼氏で同じく、いじめっ子気質でナルシストである。 類は友を呼ぶってこういうことか

未来

何の用?

天翔

あのさ〜、三好と話してる時にさ何でもするって言ってたけどほんとになんでもするの?

未来

?うん。できることならね…。

未来

(帰れ)

天翔

あのさ、こいつのことなんだけどさ

檸檬

うっす。

未来

立花くん?

立花 檸檬。天翔と同じ野球部で同じグループに所属していた。

天翔

ほら!言いたいことがあるんだろ

未来

(嫌な予感しかしない)

檸檬

…。あのさ、お前って処女?

未来

…。はい?

檸檬

え?だって処女みたいじゃん。

未来

(こいつ、まさか!)

檸檬

良ければさ、

立花はニヤニヤしながら耳元に囁いてきた。

檸檬

お前とさ、●●●していい?

未来

(ひ、ヒィィィィ)

未来

無理!

檸檬

え?なんで?何でもするって言ってたじゃん。

颯太

そうだぞー。夏川。何でもするって言ったんだからそれぐらい付き合ってやれよー!

天翔

そーだ!そーだ!

未来

とにかく無理!キモい!

檸檬

えっ?キモい…。

未来

そうよ!頭おかしいんじゃないの!?

思わず声を荒げ、教室を出てしまった。

出て行く際に蜂屋さんグループが遠くにいて二人を咎めていた。

もぉー。やめなって可哀想じゃん。

天翔

えー、あいつスカート短いけど足は綺麗じゃん。絶対やらせてくれると思ったのに

アンタらガチでキモいね笑

ほたる

あ…。

ほたる

未来!

萌乃

…。ねぇ、清原のやつさ、未来ちゃんのこと追いかけて行ったよ

えー笑ほっとこうよ笑うちらには関係ないじゃん

未来

ゔ、おぇぇぇぇぇぇ

あまりの気持ち悪さに思わず、トイレで吐いてしまった。

未来

(何あれ!何あれ!気持ち悪い!)

未来

(こんな惨めな気持ちをまた過ごさなきゃいけないの?)

未来

(…。嫌よ!そんなの)

思い出すたびに悪寒と気持ち悪さが残り、私はまたトイレで吐きまくってしまった。

未来

ヴェェェ、ゲホッ!ゲホッ!

ここでやめようかな

未来

(でもやめたら…?)

そうしたらそのまま一周目と同じ時のように死んでそのまま人生が強制終了させられる

未来

(ダメよ!こんなことで弱ったら、私は絶対死なないようにしよう)

ほたる

未来!大丈夫!?

未来

えっ…?ほたる?

ドア越しに突然声が聞こえてびっくりしたが、声の主はほたるだった。

明らかに心配そうな声をしていた

ほたる

アイツらに何か言われたの?出て来れる?

未来

…。

ほたる

大丈夫?

未来

うん。

未来

どうしてここに来たの?前までよそよそしかったのに

ほたる

…。あ

ほたる

別に心配とかじゃないから

ほたる

あとさ

苦虫を噛み潰したように重苦しくほたるは口を開く。

未来

何?

ほたる

アンタが言ってた「何でもする」さ、忠告しておくわ。
やめた方がいい。

未来

…。は?
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ほたるちゃんは絶対ツンデレ

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