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あ、教科書忘れた

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あ、教科書忘れた

4 - 第4話 文化祭でアオハルしたらトキメかないわけないだろうなんて誰が決めた?

♥

43

2025年03月14日

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チャッピー

文化祭もいよいよ後半に
差し掛かり、
残すは閉会式のみとなった頃

チャッピー

教室に一人でいた莉子の元に

チャッピー

蓮の姿が。

何やってんだよ。

莉子

、、、別に。

ふーん。

莉子

。。。

。。。

莉子

。。。

。。。

莉子

閉会式

ん?

莉子

行かない、の?

ん〜。

莉子

。。。

お前は?

莉子

行かない。

なんで?

莉子

分かってるでしょ?

。。。

莉子

。。。

まあ、な。

莉子

。。。

。。。

チャッピー

ピンポンパンポーン🎵

チャッピー

開会式が間も無く開催されるという、
放送部のアナウンスが流れてくる。

莉子

。。。

。。。

莉子

。。。

惜しかったな。

莉子

。。。

。。。

莉子

惜しくなんかないわよ。

。。。

莉子

全然。。。

莉子

惜しくなんかないよ。

。。。

莉子

。。。

だな。

莉子

だなって何よ!

お前が言ったんだろ?

莉子

言ったけど!

莉子

。。。

莉子

言ったけど。。。

。。。

莉子

。。。

頑張ったよな。

莉子

、、、うん。

めっちゃ練習してたもんな。

莉子

、、、うん。

。。。

莉子

。。。

惜しかったよ。ほんと。

莉子

。。。

。。。

莉子

。。。

。。。

莉子

あーっ!もう!

莉子

なんでミスっちゃうかなー!

莉子

練習の時は、全然出来てたのよ?

知ってる。

莉子

他の振りの方が
もっと難しかったのに

踊れてたよ、ちゃんと。

莉子

油断してたのかなー。

かもな。

莉子

あーあ。。。

。。。

莉子

結局。。。

莉子

あれが私の実力、かな。

。。。

莉子

。。。

今のな。

莉子

え?

今の、お前の実力。

続けるんだろ、ダンス。

これから、もっと
上手くなりゃいいじゃん。

莉子

。。。

莉子

だね。

だよ。

莉子

うーーーー

莉子

よし!行こ!

どこに?

莉子

閉会式。

莉子

ちゃんと受け止めなきゃだもんね。

莉子

今の自分を。

だな。

チャッピー

立ち上がり、
教室を出ようとする莉子。

なあ。

チャッピー

呼び止める蓮。

莉子

何?

チャッピー

振り返る莉子。

付き合わねえ?

莉子

え?

だから

付き合わねえかって。

莉子

何、急に。

急にじゃねえよ。

好きだったんだよ。

ずっと前から。

チャッピー

二人の間に、沈黙が流れる。

チャッピー

蓮には、その時間が永遠にも感じられた。

チャッピー

そして。。。

莉子

お、おう。

莉子

。。。

莉子

非トキメキ。

非かよーっ!

莉子

ん〜。

莉子

途中までは良かったんだけど。

莉子

肝心の告白のセリフが、
普通過ぎたかなぁ。

こういうのはシンプルの方がいいんじゃねぇの?

莉子

あと、間を取り過ぎ。

あ。

莉子

。。。なんて、
アニメーションならまだしも、

莉子

ノベルスだったら
飛ばし読みされるだけなんだから。

それは人それぞれだろ。

莉子

あと、チャッピー。

チャッピー

はい。

莉子

ト書きが多過ぎ。

チャッピー

ト書き。

莉子

無声映画じゃないんだから、
情景とか状況とか、

莉子

あんなにいらないわ。

チャッピー

失礼しました。

莉子

あと、今時、
ピンポンパンポンなんて
時代錯誤もいいところよ。

チャッピー

猛省致します。

莉子

それと---

おい!

莉子

何よ?

お前のトキメキに付き合ってやってる俺たちが

なんでそこまで言われなきゃいけないんだよ!

莉子

言わなきゃ伝わらないこともあるでしょ?!

伝えられたからねぇこともあるだろ!

チャッピー

蓮の怒りは最高潮に達した

ト書きすんな!

莉子

一度整理してみましょう。

莉子

チャッピー。
トキメキシチュエーション
第二位をもう一度聞かせてもらえる?

チャッピー

かしこまりました。

チャッピー

トキメキシチュエーション。

チャッピー

第二位!

カウントダウンいる?

チャッピー

学校の文化祭。

チャッピー

〜新しい冒険〜
文化祭の企画で初めて
演劇やダンスを披露する
というチャレンジに挑む。

莉子

友達に誘われて、
何気なく始めたダンス。

チャッピー

彼女にとって、
何かにチャレンジするという
初めて経験だった。

いや、他にも色々あっただろ。

チャッピー

〜初恋〜
クラスメートの中に気になる人がいて、
文化祭の準備中に意識し始める。

莉子

ダンスの練習終わりに、
忘れ物を取りに
一人で教室に戻ると

チャッピー

一人で黙々と、
垂れ幕を作成する彼を見付け
気になる存在になっていく。

という設定な。

チャッピー

〜サプライズプレゼント〜
友人やクラスメートから、
文化祭の記念として
手作りの贈り物をもらい感激する。

莉子

ダンス本番でミスをしてしまい、
落胆する彼女。

チャッピー

姿が見えなくなっていた彼女を探す彼。

莉子

彼は、
彼女のダンスチームメンバーから、
彼女が教室に向かって行ったと聞く。

チャッピー

その時、
手渡されたものは、
ミサンガだった。

莉子

「あたいたちの願いは
叶わなかったけどぉ」

チャッピー

「あんたは
叶えられんじゃね」

莉子

「青春(あおはる)だー!」

チャッピー

「行っちゃえーっ!」

メンバーの
クセが強いな

チャッピー

ミサンガを足にくくりつけ、
教室に向かって走り出す彼。

くくりつけてる時間、
無駄だろ。

てか、
ミサンガこそ時代錯誤じゃね?

莉子

教室で一人、
俯く彼女を見付けた彼。

チャッピー

気付くと、
ミサンガが千切れていた。

早っ!

千切れる直前だったんじゃん。

莉子

ミサンガというプレゼント。

莉子

いいえ、

莉子

思いという、
仲間からのプレゼントを
受け取った彼は

うるせえわ。

チャッピー

彼女に、
声をかける。

チャッピー

〜告白の瞬間〜
文化祭の最後に勇気を出して
気持ちを伝えるタイミングが訪れる。

で、さっきのに繋がると。

てか、
俺がメインになってないか?

キュンキュンしたいのは、
お前だろ?

莉子

キュンキュンはね。

莉子

一人では出来ないの。

相手役の負担が
大き過ぎるんだよ。

チャッピー

ところで。

チャッピー

エンディングはいかが致しますか?

エンディング?

チャッピー

〜大好きな音楽〜
文化祭のエンディングで
流れる感動的な曲を
皆で聴いて、
心が揺さぶられる。

莉子

いよいよ、閉会式ね。

まだ続けるのか?

莉子

告白の返事、してないでしょ?

非キュンキュンだったんじゃねえのかよ。

莉子

最後の最後に、
どんでん返しがあるから
トキメクのよ。

非を是にひっくり返せるわけか。

莉子

何言ってるの?

。。。
いいから始めてくれ。

チャッピー

閉会式は進み、生徒会の締めの挨拶が始まる。

チャッピー

挨拶に合わせ、
放送委員が曲を流し始める。

チャッピー

「三年生にとっては、最後の文化祭となりました、、、」

莉子

終わったね。

終わっちまったな。

莉子

。。。

莉子

。。。

莉子

楽しかったね。

楽しかったな。

莉子

これから受験かぁ。
頑張んなきゃだなぁ。

頑張んなきゃだな。

莉子

。。。

。。。

莉子

なんか。

莉子

返事がシンプル過ぎない?

そうか?

莉子

私の言葉を繰り返してるだけみたい。

いつもそうだろ。

莉子

そだったっけ?

てか

莉子

頭回んねえよ。

莉子

あ。。。

。。。

莉子

返事、しなきゃだよね。

別に、急がせるつもりはーー

莉子

ううん。

莉子

するよ。

莉子

返事。

うん。。。

莉子

。。。

。。。

莉子

あのね。

莉子

わたしーー

チャッピー

ドーン!

え?

チャッピー

その時、文化祭の最後を飾る花火が打ち上がった。

チャッピー

パーン!

チャッピー

ドン!ドン!パーン!

ああ!うるせえなあ!

チャッピー

バチバチバチバチ。

チャッピー

ヒューゥゥゥゥ

莉子

私ね!

あぁ!

莉子

今は恋愛とか
いらないかなーって!

断られるんかいっ!!

チャッピー

ドーン!!

チャッピー

夜空に開く花火の灯りが、
彼の頬に流れる涙を
照らし出していた。

ト書きいらんわ!

莉子

蓮。

なんだよ?

莉子

非トキメキで。

でしょうね!

莉子

じゃあ、気を取り直して、
ランキング一位の方、
やってみましょうか。

まだやる気かよ?!

莉子

まだまた行くぞー!

チャッピー

莉子の、
キュンキュンへの探究心は
尽きることがなかったのであった。

チャッピー

何か、お手伝いできることはございますか?

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